2021年11月24日水曜日

とっておきの話301「何からも学んだ師匠の話」の裏話

Twitterに、とっておきの話301「何からも学んだ師匠の話」の原稿をアップしました。

とっておきの話301「何からも学んだ師匠の話」の原稿



大学院時代に出会った先生。



その先生の

何にでも面白がって学ぶ姿勢

は当時の僕に大きな影響を与えました。


その姿勢そのものを素材にしてしまおうと試みて作ってみたのが今回のとっておきの話です。

原稿を読んでみましょう⇩



【(先生の先生 と板書)

 どんな学校の先生にも、「先生の先生」という人がいます。

私の話をすると、先生の先生は「何からも学ぶ天才」と呼んでもいいような人でした。


 その人はある日、道を歩いていると面白いものを見つけたと教えてくれました。

いったいどんなものだったと思いますか?(少し間をおく)

(以下の絵を板書)


 道路工事をしている近くで見つけた看板。

これが面白いと教えてくれました。

みなさんは、これの何が面白いのかわかりますか?(少し間をおく)

先生も、最初聞いた時はわかりませんでした。

でも、先生の先生はこう教えてくれました。


なぜ「キケン」とカタカナなのかを考えると面白い。

ひらがなの「きけん」は危険じゃなさそうに感じるし、漢字の「危険」は読めない子が近づくかもしれない。

カタカナだからこそ、誰でも読めて危険な漢字が伝わってくる。

これだけで授業ができる面白いものだよね


 道路工事の看板なんて、誰でも目にするものですよね。

それを面白いと思える先生の先生にはびっくりしました。


 またある日には、「この前見た授業はすごく勉強になった」と先生の先生は教えてくれました。

いったいそれはどんな授業ですか?と先生は聞いてみました。

すると、こう答えたのです。


1時間ずっと、ただテストをしている授業


 テストの時間でさえも、先生の先生から見るとそれは授業であって、勉強になるのだろうと教えてもらいました。


 (面白くないものはない と板書)

 先生の先生から一番学んだことは、「この世に面白くないものはない」ということです。

面白くないものというのは、自分の頭が面白くないと感じているだけであって、面白がろうと思えば何でも面白く見えてくるものです。

すると、つまらないことなんて無くなってきます。


 みなさんも、面白い物を見つけたら先生に教えてくださいね。】




まさにとっておきの話づくりの「探す力」に関わる話ですね。

子どもたちの前では、「おもしろ探し」という実践をしたことがあります。

先生が面白がる姿勢を見せるのも、子どもにとっては良い刺激になります。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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