2021年11月25日木曜日

とっておきの話302「パパの得意技は・・・」の裏話

Twitterに、とっておきの話302「パパの得意技は・・・」の原稿をアップしました。

とっておきの話302「パパの得意技は・・・」の原稿



みなさんには、得意技と呼べるものがありますか?

自分の得意技を考えるのは難しい。

そして、他人の得意技を考えるのも難しいものです。

今回のとっておきの話は、家族の得意技を考えた子のエピソードが素材となっています。


まずは原稿を読んでみましょう⇩


【(家族の得意技 と板書)

 みなさんは、こんなテーマで作文を書く宿題が出たら、だれの、どんな得意技を書きますか?(少し間をおく)

 これは、そんな宿題を出されてパパとママの得意技について作文を書くことになった男の子の話です。



 男の子は始めに、ママの得意技について書き始めます。

昔は砲丸投げの陸上選手だったことや、握力がすごくて手でグレープフルーツをしぼってジュースを作ってしまうことなどを書きました。

次に、「パパの得意技は…」と書き始めた男の子。

しかし、どうしてもパパの得意技が思い浮かびません。

ママも一緒になって考えますが、思い浮かびません。

パパも真剣に考えますが、自分に得意技なんてないと諦めます。

 

 やがて、パパとママは思い出話をするようになりました。

パパも短距離走の陸上選手でしたが、ケガをしてしまって途中でやめたこと。

そんな時、ママが一人で砲丸投げの練習をしていたのでパパが気付いて手伝ってあげていたこと。

大会に出る時はパパがママのマネージャーをしていたこと。

今でもママのおっちょこちょいなところをパパが助けていること。

いろんな思い出話を聞いて男の子がいよいよパパの得意技を書く決心をしました。

さて、何と書いたでしょう?

(しばらく間をおく)

 男の子は、パパの得意技について、こんなふうに書きました。


 さて、パパのほうは、運がいいことが得意わざです。

高校時代、足をケガして陸上部の選手からマネージャーになったのですが、そのおかげでママと仲良くなって、結婚できたからです。

「もしもケガをしなかったら、ママと結婚できなくて不幸な人生だった」とパパは言っていました。

ぼくも、パパとママの得意わざを受けついで、たくましくて運がいいひとになりたいです。

終わり


 みなさんには、得意技はありますか?

この男の子のように、運がいいことが得意技なんていうのもありかもしれません。

だって、みなさんは、運がいいからこそ、この世界に生まれてきた命なのですから。

 さて、みなさんにも、「家族の得意技」というテーマで、実際に作文の宿題を出してみてもいいですか?】



この原稿に出てくる「運がいい」という得意技。

誤解されて「そんなことが?」と思われるのは嫌ですね。

ここで言っているパパの「運がいい」は、ママとの出会いを大切に、ママとの日々を大切に過ごして引き寄せた運だと思うのです。

つまり、運がいいのが得意技というのはこじつけだと思うのではなく、この子どもが親の姿を見て得意技としているところに魅力を感じてもらいたいですね。



子どもから見て、自分は親としてどう見えているのか。

たまに考えることがあります。

まだうちの子は物心つく前ですが。

今回のエピソード素材も、親としては子どもからの質問にハッとさせられるような話でしたね。

私はこの話に出合った時、パパとママのお互い助け合って生きる夫婦の姿がステキだと思いました。

その姿は子どもにも伝わるのだと思います。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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