Twitterに、とっておきの話291「魂の励まし」の原稿をアップしました。
人を励ます時、みなさんは
がんばれ
という言葉をよく使うでしょう。
しかし、それは時として「がんばれ」と言えば励ましたつもりになっている側面もあるような気がします。
今回のとっておきの話の素材は、言葉としては特別でもない言葉。
「がんばれ」という言葉を使っています。
ですが、その言葉を誰が言っているのかで重みは変わってくるのです。
何を言うかよりも誰が言うか
なのです。その「誰」の部分の人が経験しているものまで見えてくると、同じ言葉や特別でもない言葉も、説得力のある重みのある言葉となるのです。
今回のとっておきの話では、話の導入で「励まし」と「魂の励まし」の違いについて触れることで、「何が違うのだろう?」と聞き手の興味を惹きつけようとしています。
【(励まし と板書)
みなさんは、だれかを励ましたことはありますか?元気のない人を見ると励ましたくなりますよね。そんな人は素敵な人です。でも、こんな励ましもあるのを知っていますか?
(魂の励まし と板書)
ふつうの励ましと何が違うのでしょう。(少し間をおく)
今日の話を聞きながら考えてみましょう。】
どんなエピソード素材かというと、野球の世界では有名なこの二人が主人公です。
【(長嶋茂雄さんと松井秀喜さんの写真を提示)
この二人の名前を知っていますか?長嶋茂雄監督と松井秀喜選手です。
二人とも、野球界では有名な監督と選手です。
ある日、メジャーリーグで活躍していた松井選手は、試合中の事故で左手首を骨折してしまいます。
野球選手にとって手首の骨折というケガは立ち直りが難しいケガです。
復帰できるかどうかわからない状況に、いつも前向きな松井選手も落ち込みます。
そんな時、日本で野球をしていた時の監督、長嶋茂雄さんからこんな電話がかかってくるのです。
「松井、これから大変だけどな。リハビリは嘘をつかないぞ。頑張るんだぞ。いいな、松井」
この電話が「魂の励まし」と呼ばれる理由、それは…(少し間をおく)
2年前、長嶋さんは脳梗塞で倒れて生死をさまよい、彼もリハビリの真っ最中だった時の電話だったからです。】
長嶋さんが脳梗塞を経験されていることは野球ファンでなくても知っている人が多いと思います。
監督自身が脳梗塞で倒れた後のリハビリで辛いはずなのに、骨折した選手にわざわざ電話をして励ましているんですね。
長嶋と松井と言えば、師弟関係がステキなことで有名ですが、こうしたエピソード素材からも感じられますよね。
とっておきの話では、「魂の励まし」を合言葉にしています。
次のように呼びかけて締めくくります↓
【自分自身も辛い経験をしている真っ最中だったのに松井選手を励ました長嶋監督の魂の励ましでした。
「がんばれ」と口で励ますのは簡単です。
でも、本当にその辛さを経験したことのある人から出た言葉は、それよりもさらに相手の心に響く励ましとなって届くものです。
みなさんもこれからの人生、魂の励ましに出逢える時が来るかもしれません。
それとも、みなさんが誰かに、魂の励ましを贈るチャンスが来るかもしれませんね。】
魂の励ましができる人になりたいものですね。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿