2021年11月9日火曜日

とっておきの話290「最終回の一言」の裏話

Twitterに、とっておきの話290「最終回の一言」の原稿をアップしました。

とっておきの話290「最終回の一言」の原稿



アニメの最終回というのは観る人に感動を与えるものです。

その映像の中には、素材となるようなセリフが含まれていることがあります。


今回のとっておきの話は、「宇宙戦艦ヤマト」というアニメの話を素材にしています。





【(宇宙戦艦ヤマト と板書)

 先生のお父さんたちの世代では、「宇宙戦艦ヤマト」というアニメが子どもの頃に流行っていました。

簡単に言うと、滅亡しそうになったガミラス星という星に住んでいた宇宙人が、人類を滅ぼして地球に移り住もうとします。

しかし、ヤマトの活躍によって、宇宙人たちをやっつけ、逆にガミラス星を滅ぼしてしまうお話です。

「宇宙戦艦ヤマト」の最終回、滅亡したガミラス星の様子を見ながら、主人公の古代進という人が言ったセリフがあります。

いったい、何と言ったと思いますか?(しばらく間をおく)


 こんなことを言ったのです。

「地球の人たちも、ガミラスの人たちも、幸せに暮らしたいという気持ちに変わりはない……。

なのに。われわれは……戦ってしまった。われわれがしなければならなかったのは……、

戦う事じゃない!愛し合う事だった……。勝利か……。

くそ、くらえぇ!」


  ヤマトに乗っていた主人公の古代進たちは、本当に正義のヒーローでしょうか?

 滅亡したガミラス星の宇宙人たちは、本当に悪いやつらなのでしょうか?

 何が正しいのか、私たちが生きているこの世の中は、アニメの世界以上に複雑でわからない世界です。

 そんな中でも、自分が正しいと思う方を選ばなければならない時があります。

 みなさんは、どっちが正しいか、その時自信をもって決められますか?】





この最終回のセリフから僕が考えたのは、世の中正解と言い切れるものって実は少ないのではないかという疑問です。

きっと白黒はっきりと正しいと決められることってあまりないんですよね。

その白と黒の間に無限の正解が存在していて、ちょうど良い正解をいつも探しているんです。

だからこそ、二者択一の場面でどちらが正しいか、どちらが正義化を選ばないといけない時、自信をもって選ぶことができなくなるのです。

しかし、そういう感覚は大切にしたいです。




自分が善だと信じて疑わない時こそ危ないのです。

他方からは悪だと思われていることだってあります。

自分の判断は本当に正しかったのか、振り返ることは忘れたくないですね。






気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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