Twitterに、とっておきの話259「目配り、気配り、おもてなし」の原稿をアップしました。
自分の作ったとっておきの話を振り返ると、当時どんな本や雑誌を読んでいたのかが一目で分かります。
今回のとっておきの話を作成した当時、致知という雑誌にハマっていました。
そんな致知の2017年11月号に掲載された記事に、あるCA(キャビンアテンダント)さんの目配り、気配り、おもてなしに目が留まりました。
彼女の名前は里岡美津奈さん。
飛行機のCAの世界では一流と呼ばれた里岡美津奈さんです。
CAの世界では、目配り、気配り、おもてなしは大切にされています。
なぜこの3つが大切か、彼女が入社6・7年目の時に経験した話から探ってみましょう。
当時チーフパーサーと言って、全てのCAと安全確認をする責任の重いリーダーの仕事をしていた里岡さん。
ある日のフライトでもうすぐ離陸だというのに一人のCAからオッケーが出ませんでした。
そのCAのもとへ行ってみると、夫婦で飛行機に乗っていたお客さんがいました。
よく見ると、奥さんの様子がおかしかったのです。
お人形と一緒にシートベルトをしていたのです。
里岡さんを呼んだCAさんは、
「緊急の際に危険ですので、お人形は隣に置いてベルトをしてください」
と何度も説明したが聞き入れてくれないと言います。
それを聞いた里岡さん、夫婦の様子をもう一度よく見て...
「お客様、本日はご搭乗ありがとうございます。
間もなく離陸いたしますので、
お子様を隣の空席に座らせて、ベルトをしてもいいですか」
と言ったのです。
すると、その奥さんは「ああ、いいですよ」と聞き入れてくれたそうです。
後日、旦那さんからのお手紙で、その夫婦は子どもを亡くしていることが分かったのです。
里岡さんが「お人形」ではなく「お子様」と呼んでくれたのが奥さんは嬉しかったそうで、お人形と一緒ではなくても天国の子どもと落ち着いて向き合うことができるようになったというお手紙でした。
みなさんは里岡さんのような「目配り、気配り、おもてなし」はできるでしょうか?
普通はそこまで察して人形をお子様とは言えないですよね。
そこのアンテナが高いのは、
目の前の一人を大事にする
という里岡さんの姿勢にあります。
それを続けることで、世界を引っ張るCAになるのです。
この話は、CAに限らず、様々な世界で通じる大切な姿勢です。
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