Twitterに、とっておきの話273「意外な思い出の言葉」の原稿をアップしました。
家族から言われた思い出の言葉
と聞いて、あなたが思い出す言葉は何ですか?
大体の人は、1つや2つ、温かい言葉や励まされた言葉を並べることでしょう。
あのとき父がこんなことを言ってくれて嬉しかった。
あのとき母がこんなふうに励ましてくれて涙が出た。
そんな思い出の言葉を思い出すことでしょう。
しかし、ある日の新聞記事で、
えっ、そんな言葉が思い出!?
と驚いた記事がありました。
それが俳優の鈴木保奈美さんの記事でした。
どんな言葉が思い出かというと・・・
左手!
です。
言葉だけ見てもどんな思い出が込められているのか分かりませんよね。
何でこんな言葉が思い出なのでしょう?
保奈美さんは子どもの頃、食事の時にお父さんから左手を使わずに食べることをよく注意されていたそうです。
だからお父さんの口癖は「左手!」。
その頃は厳しいなぁなんて思っていた保奈美さんは大人になり、結婚して子どもができてお母さんになりました。
すると、自分の子どもにも「左手!」と無意識に言っていたことに気付いたそうです。
保奈美さんは、こんなことを言っています。
もう体に染みついているんです
つまり、子どもの頃から体に染みつくほど親に言われた言葉は、自分が大人になっても残っている訳です。
「思い出の」言葉と言われるとこの角度からの言葉は普通思いつきません。
しかし、親の子育てが自分に染みついて次の子育てに受け継がれると思えば、
「左手!」
も立派な思い出の言葉となるのです。
やはりここでも思い込みや常識が邪魔していますよね。
保奈美さんのエピソードを聞くと、「左手!」という言葉もなんだか温かみをもったように感じるので不思議です。
最後に、次のように呼びかけて締めくくっています↓
【あなたたちが今おうちの人から言われている言葉、時には「厳しいなぁ」と思う口癖があるかもしれません。
でもそれは将来、あなたたちの体に染みついて、あなたたちがパパやママになった時に役立っていきます。
あなたらしい素敵な思い出の言葉を見つけていってくださいね】
原稿では、「パパやママになった時」と呼びかけていますが、もっと違う場面でも役立っているはずです。
何が言いたいかというと、自分の体に染みついた言葉というのは、それがどんな言葉だろうと、その人にとって特別になるという訳です。
特別になった言葉は、思い出の言葉として、大人になってからもいつまでも思い出される言葉となります。
それが保奈美さんの場合、たまたま子育てをしていたら気付いたという訳です。
この現象は、教師と子どもでも言えることがあります。
学校の先生に言われた思い出の言葉と聞くと、つい名言のようなものをイメージしてしまいますが、意外な思い出の言葉があるものです。
そして、それは自分自身が教師になってから、自然とその言葉を同じように子どもへ使っているものです。
まさに体に染みついている訳です。
今回のとっておきの話のように、常識と思っていたことが覆されるようなエピソード素材は聞き手の興味を惹くにはうってつけの素材です。
かと言ってなかなか見つからないレア素材かというとそうでもありません。
意外と新聞を何気なく読んでいたら見つかるような素材です。
あなたの身の周りにも、常識を覆すエピソード素材が眠っているかもしれません。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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