2021年10月18日月曜日

とっておきの話271「日本語を作った男」の裏話

 Twitterに、とっておきの話271「日本語を作った男」の原稿をアップしました。

とっておきの話271「日本語を作った男」の原稿



みなさんは、朝日新聞の天声人語を読んだことがありますか?


こちらはとっておきの話の素材になりやすいエピソードや新しい知識を得られます。

天声人語でなくても、新聞のコラム欄には思わぬ発見があるものです。


今回のとっておきの話は、

この人がいなかったら、今の日本語ではなかったかも

という新しい発見を与える話です。


主人公はこの方⇩



上田万年という名前のこの人は、こんな風に呼ばれています。


日本語を作った男



実は、この人がいなかったら、今の日本語はこんなことになっていたかもしれません。


・ローマ字だけで文章を書かなければいけない

・漢字は使わず、ひらがな50音だけを使って文章を書かなければいけない


 どちらもあまりうれしく感じませんよね。

 しかし、明治時代では真剣に議論されていたことでした。

 今みなさんは、話す言葉と書く言葉の違いをそんなに感じませんよね?

 それも言語学者だった上田さんが話す言葉と書く言葉に大きな違いがないようにしようと国に働きかけたおかげなのです。


 みなさんは、自分たちが話している言葉は一生変わらないと思っていませんか?

 でも、突然「これから話す時は英語しか使ってはいけません」なんて言われるかもしれません。

 上田さんの思いが受け継がれた表現豊かな日本語を使うことに誇りをもちたいものですね。




 みなさんは、今何気なく使っている言葉、日本語を無意識に使っていませんでしたか?

 しかし、その裏には、上田万年さんの努力によって使いやすい日本語ができあがっていたのです。

 そして、今使っている日本語が脅かされる時代も未来に待っているかもしれないのです。

 こうしたことを知っていて日本語を使うのと、知らずに日本語を使うのとでは大きな差が生まれます。

 私はこの素材に出合ってから、意識的に日本語を大切に使うようになりました。




 今回のとっておきの話のように、普段何気なく見ている風景や何気なく使っているものが実は裏で努力している人のおかげであるといったエピソードは聞き手に感動を与えます。

 今まで無意識にしていたことが意識化に置かれるようになります。


 聞き手の無意識を意識化する


これがとっておきの話の効果の1つです。

無意識にしていたことが意識化に置かれた時、人は感動するのです。




逆に言うと、いかに聞き手の無意識を意識化するかは、話し手の腕にかかっています

どのような素材で、どのように料理するのかで聞き手が感動するかどうかが大きく左右されます。

だからこそ、まずは作り手の無意識を意識化する素材探しから始めてみると良いと思います。




気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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