Twitterに、とっておきの話226「百転一起でいいじゃん」の原稿をアップしました。
今回のとっておきの話のタイトル、何と読むでしょうか?
ひゃくてんいっき?
ひゃくころびやおき?
きっとどちらで読んでも良いと思います。
なぜなら、これは造語だからです。
勘の良いみなさんならお気づきだと思いますが、四字熟語に関係しています。
ここから紹介する2つの四字熟語は、造語ではなく実際にある言葉です。
① 七転八起
「ななころびやおき」と読みます。
意味はわかりますか?
何回失敗しても、それに負けず、また勇気を奮い起すことを意味した言葉です。
似たような言葉で、こんな言葉もあります。
② 七転八倒
「しちてんばっとう」と読みます。
意味は、何度ももがき苦しむことを言います。
二つの言葉の漢字に注目してみてください。
七転八起は、「七回転んで、八回起きる」。
七転八倒は「七回転んで、八回倒れる」。
七回転んだ後にどうなるかが違うだけで意味が全く違ってしまいますね。
七転八起や七転八倒は有名な言葉ですが、僕が注目したのは漢字1文字。
「転」や「倒」、そして「起」です。
転ぶことや倒れることばかり気にする人がいるのなら、そうではないと伝えたい。
転ぶ回数や倒れる回数ばかり気にする人がいるのなら、そうではないと伝えたい。
1回でも起きることができたならそれでいいじゃんと伝えたい。
そんな思いを込めて、次のように話しています。
【人生も転んだり、倒れたりすることは何度もあります。
先生は七転びどころか、百転びでもいいじゃんと思っています。
八回倒れるどころか、百回倒れてもいいじゃんと思っています。
(しばらく間をおく)
一回さえ起きることができれば。
(百転一起 と板書)
どんなに転んだって、どんなに倒れたって、一回は起きたんだ。
立ち上がったんだ。
その一回に価値があるという考え方ができる人は、その先も何度だって起き上がれるでしょう。
これからの人生、どんなことで転ぶか、何回転ぶかは人それぞれでしょう。
でも、一回でも起き上がれればその先も前向きに生きていける。
そんな気持ちを大切にしてくださいね。】
ここでのポイントは、「転んだっていいじゃん」「倒れたっていいじゃん」の後にたっぷりと間をおいてから「一回さえ起きることができれば」と言うことです。
一番伝えたいと思う言葉こそ、間をおいて溜めてから言います。
こうすることで、大事な言葉を確実に届けることができるようになります。
みなさんは、相田みつをさんの「七転八倒」をご存知ですか?
こちらも立派な素材となります。
今回は話の締めくくりに読み聞かせて終わっていますが、こちらの素材をメインにしてとっておきの話を作り直しても面白いかもしれません。
次のような詩です。
七転八倒
つまづいたり
ころんだり
するほうが
自然なんだな
にんげんだもの
気になった方はぜひ、実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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