Twitterに、とっておきの話225「竹の節の強さ」の原稿をアップしました。
とっておきの話の素材探しをする際、
なぜ?
どうして?
なんでだろう?
という視点で物事を見てみると、意外な素材が見つかることがあります。
今回の素材は、
竹
です。
竹がどうして素材になってしまうのか。
いきなり言われてもよく分かりませんよね。
しかし、竹をただ竹として見るのではなく、「はてな(?)」と思うことはないかどうか探しながら見ると、面白い素材として映し出されてくるのです。
竹はただの竹じゃん。
そう思う人は、竹に対して思考停止になっています。
そんな人に、「なぜ竹には節があると思う?」と聞いても、きっと答えられないでしょう。
どんな物事にも、「はてな(?)」と思って調べるとステキな意味やエピソードが隠れているものです。
前置きが長くなってしまいましたが、みなさんは竹からどんなステキな意味やエピソードを見出しますか?
今回のとっておきの話は、そんな竹を素材にして、次のように話を進めています。
【(竹 と板書)
地震が来たら竹藪に逃げろ、という言葉もあるくらい、竹はほかの木に比べてとても強いです。
なぜかというと、一つは、地中に深く広くしっかり根を張っているから滅多なことで倒れないということなんだけど、もう一つ理由があります。
何だと思いますか?(少し間をおく)
それは、竹にはこれがあるからなんです。
(節 と板書)
竹の写真を見ると、どこに節があるのかよく分かります。(竹の写真を提示)
竹の節は、のこぎりだってなかなか切れないくらい硬くて強いです。
もし竹に節がなかったら、中は空洞になっているので、あっという間に倒れてしまうほど弱くなります。】
このように、「なぜ竹が他の気に比べてとても強いのか?」という「はてな(?)」を先に提示し、話し手と聞き手が一緒に考えるよう導いていきます。
ここで話が終わってしまうと、
ふーん。竹には節があるから強いんだね。
で、終わってしまいます。
これでは話をした意味がありません。
ただ豆知識を伝えたに過ぎません。
とっておきの話にするには、ここに
① 人間も(あなたも)そうだよ
② 具体的例示
③ 呼びかけ
という3つの要素を加えて話を締めくくることで、聞き手に
自分事の話
として聞いてもらう工夫を組み込みます。
次のように話をつなげて終わります↓
【人間も竹と同じ様に、節を大切にしています。
「何年生」「何学期」と呼ぶのも、節をつける工夫です。例えば小学校生活が入学と卒業しかなかったらさみしいですよね。
今日から何年生、今日から何学期という節があるから、充実した生活を送れるのです。
もうすぐ○○という節目の日ですね。
節目に今までのことを反省し、次の節目に向けて目標を立て、努力するチャンスにしてくださいね。
竹に負けないくらい、強くしなやかに成長していきましょう。】
こうした工夫を組み込むことで、素材として活用できるものの幅が広がります。
竹の節の話で1つのとっておきの話ができてしまうのです。
竹も侮ってはいけません。
気になった方はぜひ、実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿