Twitterに、とっておきの話223「まーいいや(魔ーい嫌)」の原稿をアップしました。
今回のとっておきの話のタイトルは
まーいいや
です。
「まーいいや」を口癖にしている人はいませんか?
自転車に乗る時、ヘルメットをかぶらなくても「まーいいや」
宿題はてきとうにやっても「まーいいや」
早く寝なくても「まーいいや」
知らず知らずのうちに、「まーいいや」が口癖になっている人もいると思います。
今回は、この「まーいいや」を放っておくと、どんどん違う意味合いの言葉に変わっていってしまうという話です。
まず、次の言葉に変化します。
魔―いいや
「まーいいや」が口癖になってくると、「魔―いいや」になっていきます。
最初の文字の「ま」が漢字の「魔」に変化しました。
そして、次のように説明しています。
【この「魔」という漢字は悪魔の「魔」です。
自分の心の中の悪魔がささやくようになるんです。
「それも魔―いいや、あれも魔―いいや。魔―いいやにしちゃいなよ」って。
みなさんの中にも、心の中で悪魔がささやいている人はいませんか?】
こうした説明が加わると、ドキッとしませんか?
「まーいいや」を口癖にしているうちに、「魔ーいいや」と自分の心の中の悪魔がささやくようになるって想像しただけでゾッとします。
しかし、話はここで終わりません。
さらに放っておくと、次の言葉に変化します。
魔―い嫌
「魔―いいや」は変わります。「魔―い嫌」になります。
今度は、「いや」が「嫌」に変化しました。
どんな意味合いになるのか、次のように説明しています。
【どんなこともやるのが「嫌」になるのです。
何でもかんでもめんどくさい。
やる気が出ない。
そして、なまけてばかり、さぼってばかりの人間になっていきます。
すると、自分が「嫌」な人間になります。
そういう人は「嫌」われてしまうんですね。】
ただでさえドキッとしたりゾッとしたりしていた聞き手に追い打ちをかけています。笑
「嫌」にはいろんな意味合いがついてきます。
その中には、自分が嫌になったり人に嫌われたりという意味合いも含まれます。
ここまで放っておくと危ないぞと暗にメッセージを込めているのですね。
そして、最後に次のように呼びかけて締めくくっています。
【今、あなたの「まーいいや」はどの「まーいいや」ですか?
「魔―いいや」や「魔―い嫌」になっている人は、気をつけないといけませんよ。】
実際の口癖が「まーいいや」という言葉ではない人も、こんな気持ちには誰しもが陥る時があります。
誤解のないようにしておいていただきたいのは、何も「まーいいや」という気持ちを全否定したくてこの話を作っている訳ではありません。
むしろ、「まーいいや」という気持ちは人間誰しももって当然だと思っています。
時には、自分の心身を休めるために、「まーいいや」という気持ちで自分を守ることも必要です。
しかし、どうしても人生の中で、「まーいいや」という気持ちでは乗り越えられない時があるのも事実です。
「まーいいや」という気持ちが暴走し、どんどんとやるべきことをやらなくなったり、周りの人を傷つけたりするようになってはいけません。
「まーいいや」という気持ちは時には必要。
でも、「まーいいや」という気持ちが暴走するまで放っておいてはダメだよ。
そんなメッセージが伝わる話になっているといいなと思います。
聞き手が子どもを想定しているので、
漢字変換
のテクニックを使って「まーいいや」という気持ちが暴走した時の怖さを分かりやすく表現しています。
1文字見ただけで意味が伝わる漢字って本当にすごいですよね。
原稿では説明していますが、
① まーいいや
② 魔ーいいや
③ 魔ーい嫌
と提示して、①~③を比較しても面白いですよね。
例えば、次のように問いかけてもいいでしょう。
【①~③は同じ読み方をしますが、それぞれ意味が違います。どう違うのでしょう?】
きっと聞き手は、「魔」や「嫌」という漢字1文字から様々な想像をしながら答えてくれるでしょう。
そうした聞き手の意見を楽しんだ上で、話し手から補足説明する流れもありだと思います。
気になった方はぜひ、実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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