Twitterに、とっておきの話218「線引きができますか?」の原稿をアップしました。
今回のとっておきの話は、「こんなものも素材になってしまうのだなぁ」と気づかされた話です。
素材にしたのは、
横線一本
たったこれだけです。
なぜなら、テーマが「線引き」だからです。
一線をこえる
という言葉は、意識するとケジメがついて思慮分別を促せる良い言葉だと思います。
しかし、「いっせんをこえるな」と言われても具体的にイメージしづらい面もあります。
そこで、聞き手と一緒に次のように手を動かしてみることをオススメします。
【(横線を一本ひく)
人差し指を出して下さい。先生と一緒に横線を一本引いてみて下さい。(子どもと一緒にひく)
では、目を閉じてみて。頭の中で今と同じ様に線を引けますか?想像してみてね。(間をおく)
引けましたか?】
こうすることで、「線引き」を具体的にイメージさせていきます。
そうして、「線引き」や「一線をこえる」の定義について、次のように柔らかく説明していくのです。
【(線引き と板書)
こういうのを「線引き」と言います。今、みんなは先生に言われて線引きをしたと思いますが、実は自然と頭の中でしていることなのですよ。
例えば、「先生の話は静かに聞く」というルールがあるとするよね。なぜみんながそのルールを守れるかというと、頭の中で線引きをして、「これ以上うるさいとルールを破ってしまう」という線を意識しているからなんです。
ちなみに、意識していてもその線を越えてしまってルールを破ることを「一線をこえる」と言います。(一線をこえる と板書)】
すると、一線をこえないために、線引きを意識することが大切だということが伝わります。
では、具体的にどんな場面で線引きを意識していけばいいのか。
それを最後に考えさせるために、話を次のように締めくくっています。
【今自分がしていることは正しいかどうか。
人に迷惑をかけていないかどうか。
気になったら頭の中で線引きしてみましょう。
一線をこえない心づかいができる人は素敵です。】
一線をこえない心遣い
これがキーワードとして聞き手の頭に残ります。
あとは、今回の話をきっかけに線引きが上手にできた場面を見つけては褒めていくと、より意識づけされていきます。
素材がたとえ「横線一本」だけでも、
聞き手と一緒に活動する場面を取り入れたり、
具体的な例示をしたり、
キーワードを残したりすることで、立派な話になるのです。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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