Twitterに、とっておきの話206「残りの半分は伝える力」の原稿をアップしました。
みなさんは、自分は賢い方だと思いますか?賢くない方だと思いますか?
iPS細胞の研究をしてノーベル賞を受賞した山中伸弥さんは、賢い人と呼ばれる有名な研究者の一人です。
そんな山中さん、こんなことを言っています。
研究者にとって重要なことは、実験をしていい結果を出すというのは全体の半分である。残り半分は何が重要なのかというと・・・
いい結果を出すだけでは半分だそうです。
残りの半分は何でしょうか?
正解は、「その結果をどうやって人に伝えるか」だそうです。
ノーベル賞受賞者というと、本当に研究熱心で天才な人たちというイメージがあると思います。
今まで努力してきたからこそのノーベル賞。
天才的な頭脳の持ち主だったからこそのノーベル賞。
みなさんもそんな想像をしませんか?
しかし、山中さんのこの言葉、的を得ていますよね。
いくら世界的にすごい発明をしても、ノーベル賞として人から認めてもらえないと、ノーベル賞はもらえないのです。
そのためにはやはり、
どうやって人に伝えるか
がとても重要なのだと気付かされます。
いくら努力して発明したことも、
いくら賢くて実験でいい結果を出していても、
それはまだ半分。
残りの半分の「伝える力」を発揮できてこそ、本当に賢い人なのだという訳です。
聞き手を学校に通う子どもたちと想定して、今回のとっておきの話では最後に次のように締めくくっています。
【テストで良い点が取れた、自分だけ難しい問題が解けた。
それで満足している人は、賢い人の半分で満足している人ということです。
本当に賢い人というのは、周りの友達もテストで良い点が取れるように、周りの友達も難しい問題が解けるように、どうやって人に伝えるかを工夫できる人のことを言います。
山中さんの言うように、本当の意味で賢い人になってくださいね。】
子どもたちの中には、
テストで100点=賢い子
というイメージが蔓延しがちです。
テストで点数が取れればそれでいいという考え方をもっていては、その子はそこで成長が止まります。
そんな子たちに、私はよく次のように切り返します。
では、説明してごらん。ここにいる全ての子たちが「わかった!」と思える説明を。
大人でも難題な切り返し。
実際に説明してみると、上手く伝えられないことに気付きます。
すかさず私は切り返します。
ほら、点数が取れていても実はちゃんとわかっていないんだよ。まだまだ賢くなれるよ。
どうしたら点数が取れるかばかり気にしていた子たちが、どうしたらわかってもらえる伝え方ができるかを工夫するようになります。
教員として、本当に賢い子を育てていきたいものです。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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