Twitterに、とっておきの話182「競争するなら自分と」の原稿をアップしました。
こんな実験があります。
2人1組になって、同じ小テストを解いてもらいます。
解き終わる度に、自分も相手も何点なのかが知らされます。
Aチームの人には
「成績が良かった方の勝ち。勝ったらごほうびをあげるよ。」
と言っておきます。
Bチームの人には
「勝ち負けはないよ。実験に協力してくれれば2人ともごほうびをあげるよ。」
と言っておきます。
実験の後、「自分の成績はどうだった?」と聞きました。
AチームとBチームでは、答え方に差がありました。
Aチームの人は
「自分はかしこいから」「運がよかったから」
と答えたそうです。
Bチームの人は
「自分が努力したから」「がんばったから」
と答えたそうです。
相手と競争すると、能力や運と結びつけて考える
ようになります。
自分と競争すると、努力と結びつけて考える
ようになります。
もっと言うと、相手と競争していると、自分はできるんだと思い上がったり、逆にできない人だとひどく落ち込んだりするようになります。
自分と競争していると、もっと努力したいと思ったり、逆に努力が足りなかったんだと思ったりするようになります。
競争するなら自分としましょう。
よく言われる言葉ですが、こうした実験結果が裏打ちされていると、より説得力のある言葉になります。
ライバルの話と矛盾するかもしれませんが、どちらも大切にしたい話です。
このように、様々な角度から話を用意しておくのです。
世の中、白か黒かで答えられるものは少ないのです。
白寄りのとっておきの話を用意したら、反対の黒寄りのとっておきの話を用意できないか考えてみることは大切です。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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