Twitterに、とっておきの話190「聞く→聴く→訊く」の原稿をアップしました。
今回のとっておきの話は、私の体験談が素材となっています。
教員として働きながら、様々な教育書を読んだことで
「きく」
ことの大切さや奥深さを学びました。
聞き手である子どもたちに分かりやすく伝えるために、
「きく には3段階ある」
ということを強調して次のように話を組み立ててみました。
【話を聞いているようで、聞いていないなんてこと、みなさんはありませんか?】
まさにこの最初の問いかけが聞き手の実態の場合、ぜひこの話をしてみてください。
【(聞く と板書)
聞くという漢字を見てみると、門がまえがありますよね。
この「聞く」という漢字は、「聞こえてくる」という使い方をよくします。
自分の門をくぐりぬけてきて耳に届いたものを聞いている状態です。
この状態ばかり続けていると、門をくぐれなかったものは聞き逃すことになります。】
漢字の形から、聞こえるものだけを聞いていると聞き逃す時もあることを分かりやすくイメージできるように伝えています。
【相手の話を聞く時は、「聴く」を心がけてみましょう。
(聴く と板書)
聴くの漢字を見てみると、耳だけではなく、「+」「目」「心」とあります。
目を相手の目と合わせて、心を遣って相手の心につなげて、耳を傾けて聴くのが「聴く」です。
「聞く」よりもレベルアップした状態です。】
こちらも漢字の形から、何を意識したら「聞く」が「聴く」にレベルアップするのかを分かりやすく伝えています。
【(訊く と板書)
さらにレベルアップすると、「訊く」ことができるようになります。
相手との心の距離を縮めるために、質問するという意味です。
相手のことを「もっと知りたい!」という気持ちが高まっている状態です。】
この「訊く」の漢字を見ると、ごんべん(言)ですよね。
「言う」がメインになっているのです。
自分が「言う」ことを前提に「きく」ができると、さらにレベルが高い訳です。
【「きく」と一言で言っても、「聞く」「聴く」「訊く」と3段階あります。みなさんの「きく」は今どの段階ですか?
「聞く」で止まっていたらもったいないですよ。】
この話をした後、
今のは「聞く」
今のは「聴く」
今のは「訊く」
と意識させていってもいいですよね。
私はよく、掲示物を作って教室の見える所に掲示していました。
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