2021年6月30日水曜日

とっておきの話177「愛語を使おう」の裏話

Twitterに、とっておきの話177「愛語を使おう」の原稿をアップしました。

とっておきの話177「愛語を使おう」の原稿



今回のとっておきの話では、

愛語

という言葉の意味や由来を素材にしています。



みなさんは、愛語という言葉、聞いたことがありますか?


ありがとうやごめんなさい、おはようございます、いただきます、ごちそうさま・・・など、これらの言葉をまとめてみなさんはどのような言葉で表現していますか?

いい言葉

あいさつの言葉

気持ちのいい言葉

すてきな言葉

思いやる言葉


以上の表現はどれもしっくりきません。

これからは「愛語」と表現してみるといいかもしれません。

この「愛語」という言葉には、2つの魅力があります。



1つ目の魅力は、語尾が「語」になっている面白さです。

したがって、とっておきの話の導入では次のように問いかけるところから始めています。


【突然ですがみなさんは、ふだん何語を使っていますか?(少し間をおく)

日本語や英語と答える人がほとんどでしょう。

今日は、それとは違う○語の話をします。○の中には漢字一文字が入ります。何でしょう。

(○語 と板書)】


きっと答えられる人はいないでしょう。

だからこそ、「愛語」の意味や由来により興味をもつようになります。



2つ目の魅力は、次のエピソード。


道元禅師という仏教で有名な和尚さんが、

「愛語は天地をひっくり返すほど、世の中を動かす力がある」

という言葉を残しています。


    

天地をひっくり返すほどなんてそんな大袈裟な・・・

と初めて知った時は思いましたが、

愛語のパワーの大きさを伝えることで、愛語の重要性を伝えることができます。



世の中は愛語で溢れています。

「たとえばどんな言葉?」

と投げかけ、次のように締めくくりました。


【ありがとう、ごめんなさい、おはよう、いただきます、ごちそうさま…愛語は考えてみるとたくさんあります。

私たちが日本語を使う時、日本語の中でも愛語を使う意識をしましょう。

愛語の力を感じるチャンスになります。

その字の通り、愛にあふれた言葉なのですから、使って損はありません。

自分も相手も気持ちよくなりますよ。】





愛語の魅力を活かし、ぜひとっておきの話として披露してみてください。


ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


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