2021年6月27日日曜日

とっておきの話174「食事の裏に100人の手」の裏話

Twitterに、とっておきの話174「食事の裏に100人の手」の原稿をアップしました。

とっておきの話174「食事の裏に100人の手」の原稿




みなさんは、食べることが好きですか?

ここでクイズです。



一つの食事がみなさんの目の前に用意されるまでの間、材料である食べ物を育てるところから数えると、何人の人の手が関わっていると思いますか?


三択で選びましょう。

A 5人  B 30人  C 100人



正解は、Cの100人です。

どうでしょう?意外と多く感じたのではないでしょうか。


材料である食べ物を育てる人、食べ物を収穫する人、収穫された食べ物を選ぶ人、選ばれた食べ物を運ぶ人、運ばれた食べ物を店に並べる人、並べられた食べ物を売る人、それを買う人、料理する人、配膳する人…大体100人と考えていいでしょう。

もしかしたら、100人よりも多くの人の手が関わっているかもしれません。




   


学校の子どもたちには、給食時間の話と関連させて、「食事に感謝」をキーワードにして話を締めくくっています。


【好き嫌いをしないとか、時間内に食べるとか、給食時間には細かいルールがたくさんありますが、全部これにつながります。

(食事に感謝 と板書)

自分が今、この食事ができているということに感謝する心を磨くためなのです。

100人の手が関わって今ここに来ている食事を丁寧に扱えない人は、その100人の人に対して丁寧に接しなかったのと同じです。

感謝して食事をすることの大切さを忘れないでほしいです。




この素材の良いところは、食事に感謝という言葉を提示する前に

100人の手が食事の裏に存在している

という数字の大きさによるインパクトを与えられる点にあります。


自分の目の前の食事の裏にそんなにたくさんの人が関わっていたなんて・・・

という驚きがあります。


表面的な言葉で終わらず、普段意識していないところにスポットを当て、数字で表現する

そうした言葉は、魅力的な素材としてとっておきの話にしやすいです。




さて、以前「ごちそうさま」の由来についてとっておきの話づくりをしたことがありました。

今回の話と組み合わせれば、「食事に感謝」の気持ちをもって「ごちそうさまでした」と言えそうですね。



「食」をテーマにした素材は他にもたくさん見つかっています。

衣食住という人間にとって無くてはならないテーマにこそ、魅力的な素材は眠っています。




ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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