Twitterに、とっておきの話173「玄関は顔」の原稿をアップしました。
今回のとっておきの話では、
玄関
にまつわる話が素材となっています。
みなさんは、玄関というとどこの場所か想像がつきますか?
自分の家のくつが置いてある場所を思い浮かべた人が多いと思います。
もともとこの玄関という言葉は、禅という仏教の世界の言葉でした。
意味は「悟りを求め、そのための教えを請う入口」。
仏様の世界へ入っていくための入り口という意味だったんです。
みなさんご存知だったでしょうか?
私はこの話を初めて知った時は驚きました。
世の中に溢れている言葉で、禅の世界から来ている言葉は意外と多いのだと気付かされました。
それだけ神聖な言葉として使われていた玄関ですが、今ではこんな意味があります。
玄関は顔
玄関を見れば、そこがどんなところなのかが一目でわかるという意味です。
玄関は家の顔と言われ、玄関を見ただけで、その家に住んでいる人がどんな人なのかがわかってしまうのです。
お客さんが来ると分かった時、みなさんはまず玄関を掃除しませんか?
玄関を整えるということは、そこに来てくれる人を温かく迎えるということでもあります。
さて、この話を学校に通う子どもたちを聞き手として披露する時、どのように呼びかけて締めくくると良いでしょう?
私だったら、「玄関」をキーワードにして、まず次のように問いかけます。
【この教室の玄関というと、どこですかね?】
子どもたちはきっと考えたこともないことを聞かれることになるでしょう。
教室に玄関があるという考え方は新鮮に受け止めてもらえると思います。
きっといろんな場所が玄関として挙げられそうです。
そこで、次のように切り返します。
【では今、玄関から見たこの教室の景色は、気持ちが良いものでしょうか?】
ここで(少し間をおく)のですね。
一番考えてほしいところだからです。
教室をきれいに、と何度唱えても、なかなか教室はきれいになりません。
今回のとっておきの話のように、少し違う言葉で表現してみると、教室をきれいにしたくなるものです。
みなさんの家の玄関、学校の教室の玄関は、大丈夫ですか?
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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