2021年6月19日土曜日

とっておきの話167「日本語4つの武器」の裏話

Twitterに,とっておきの話167「日本語4つの武器」の原稿をアップしました。

とっておきの話167「日本語4つの武器」の原稿




このとっておきの話を作っていた頃,休職中で毎日,新聞を読んでは素材を探す日々を送っていました。

この頃は朝刊だけでなく,夕刊もとっていたんですね。


そんなある日,朝日新聞の夕刊で見つけた記事に目が留まりました。



みなさんは、家族で外食に行った時、席が空いてなくて待ったことはありませんか?

その時、順番を待つ前に名前を書きますよね。




店員さんはそれを見て、「お待たせしました。○名でお待ちの○○様~」と呼んでくれますよね。


あの時、みんな

カタカナで名前を書くのです。


なぜだかわかりますか?



その新聞記事によると,理由は次の2つだそうです。


① 簡単に書けるし、読みやすいから。

② いろんな人の目にふれるのでそっけなく名前を書きたいという気持ちが表れるから。



使いやすさと個人情報の保護を両立させるカタカナの力。

なるほど~と感動し,

武器

という言葉が思い浮かびました。


もしかしたら,カタカナを選択して使う場面だけでなく,ひらがなや漢字を選択すべき場面もあるだろうと考えました。


私たちは普段,何気なく日本語を使っています。


でも,ひらがなやカタカナ,漢字,ローマ字など,意外と日本語は複雑です。

その1つ1つの武器の

使い分け

に注目させられるような話づくりを目指しました。


そこで,導入に

日本語には,4つの武器がある。

と提示し,整理したうえで素材を提示することにしました。


そして,まとめの場面で

日本語は世界でも覚えるのが難しい言語と言われている

ということを伝え,日本語の使い分けに注目させた呼びかけをしています。



そう言えば,最近,担任している子どもが

飼育員

シークイン

と書いていました。


なぜ,

飼育員

と比べて

シークイン

は不適切なのか。


その理由の分かる子に育ってほしいですね。

大人でも,日本語の武器を上手に使い分けている日本人はあまりいないかもしれないです。



ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


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