Twitterに,とっておきの話163「わけ合えばあまる」の原稿をアップしました。
昔,担任していたクラスでこんなことがありました。
ある日の給食のコロッケおかわりじゃんけんで、こんなことがありました。
おかわりをしたい子は4人なのに、コロッケが3個しかなかったんです。仕方なくその子たちは、じゃんけんでもらえる3人を決めたんです。でも、もらえなかった1人の子の様子を見て、もらえた3人のうちの1人の子がこんなことを言いました。
「半分にすればみんなもらえるじゃん」
3個のコロッケが6個の半分コロッケになったんですね。1個ずつもらった4人の子たちがさらにみんなにこう呼びかけました。
「2個あまったので、ほしい人はいませんか?」
おかわりをあきらめていた別の2人がコロッケをもらっていったんですね。
3人で奪い合うことをやめたことで、6人が気持ちよくコロッケのおかわりをすることができたんです。
この光景を目の前にした時,相田みつをさんの次の詩が思い出されました。
『わけ合えば』
うばい合えば足らぬ
わけ合えばあまる
うばい合えばあらそい
わけ合えばやすらぎ
うばい合えばにくしみ
わけ合えばよろこび
うばい合えば不満
わけ合えば感謝
うばい合えば戦争
わけ合えば平和
うばい合えば地獄
わけ合えば極楽
自分にとって身近に起きた出来事と,相田みつをさんの詩を組み合わせてとっておきの話づくりをしました。
こうした形で素材が結び付くこともあります。
うばい合いによって起きるトラブルの多いこと。
少し考え方を「わけ合う」ことに変えれば,トラブルは起きなくなります。
この話をした後,子どもたちの姿を見て
「今のはうばい合ってしまったよね。」
「今のはわけ合えていたね。」
と声をかけてもいいでしょう。
わけ合う
が合言葉になれば,温かい雰囲気づくりにつながるでしょう。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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