Twitterに,とっておきの話164「過ぎ去れば二度と戻れない」の原稿をアップしました。
今回のとっておきの話のテーマは時間です。
時間は過ぎ去れば二度と戻れないものですよね。
でも,私たちは時間の有限性をそれほど意識して生活していません。
話の導入で,次のように問いかけます。
(二度と戻れない と板書)
今日は何の話だか予想がつきますか?
とっておきの話を聞くのに子どもたちが慣れてくると,
「今日はどんな話だろう?」
と予想しながら聞く子が現れます。
そうした時期に,こんな問いかけから話し始めるのも1つのテクニックです。
少し間をおいてから,
時間
と正解を言います。
ここから,ドラえもんの漫画の1コマにつなげていきます。
こんな素材です↓
のび太:なんだ,これは。
ドラえもん:時の流れだよ。このライトでてらすと目にみえるんだ。
ドラえもん:よくみておくんだね。きみがひるねしてる間も,時間が流れつづけている。
一秒もまってはくれない。
そして流れさった時間は二度とかえってこないんだ!!
この素材の良いところは,セリフとともに描かれる絵のインパクトです。
時間の流れを可視化し,のび太の表情を通して
「流れさった時間は二度とかえってこない」
というドラえもんのセリフを強調しています。
時間の流れは,私たちが思っている以上に高速で流れ去っていっているのです。
初めてこの素材に出合った時,そんな衝撃を覚えました。
この衝撃を聞き手により伝えるために,
今の時間を黒板に書いている間に,今の時間ではなくなる。
という演出を取り入れました。
【今は、20△△年△月△日、(午前・午後)□時□分□秒ですね。ちょっと書いてみましょう。
(その時の時刻を細かく板書)
では聞きます。今先生が書いたのは、本当に今の時刻ですか?(少し間をおく)
いえ、もう過ぎ去ってしまった時間です。この時間には、もうだれも戻れませんよね。】
ドラえもんの言う通り,時間は一秒もまってはくれないのです。
もう1つの素材は,時間をもう少し大枠で捉えたものです。
映画「Orenge」で出てきたシーンを素材にしました。
この素材を使って,最後に次のように呼びかけて話を終えます。
【過ぎ去った時間は過去のものになります。
でも、そこからどんな過去をたどってきたかによって、今は変わります。
朝、風邪をひいている過去があったらみなさんは今、学校に来ていないですよね。
今、この話を聞いていなかったら、時間について考えて過ごす未来はなかったですよね。
どんな未来につながるかは、今のあなた次第なのです。
「時間を大切にする」ということは、口で言うほど簡単なことではありません。1分、1秒、悔いなく生きたいですね。】
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