Twitterに,とっておきの話129「嬉しいリンゴ,悲しいリンゴ」の原稿をアップしました。
大学院時代の友達がある日,こんな話を聞かせてくれました。
悲しい時ってどうやって泣く?
「しくしく」だよね。
だから「4×9=」?
36になるよね。
嬉しい時ってどうやって笑う?
「ハッハ」だよね。
だから「8×8=」?
64になるよね。
ほら,足してみな。
36+64=?
100になるんだよ。
ちょうど100。
だからさ,人生の出来事を全部合わせて100とすると,
悲しいこと36と嬉しいこと64で出来ているってことだよ。
嬉しいことは悲しいことよりも少し多い。
それが人生だと思わない?
この話を聞いた時,かけ算の九九と語呂合わせで無理やり作った話な気がしてあまり乗り気ではありませんでした。
でも,読書をしていたら,似たような話に出合ったのです。
それが,リンゴの木の話。
嬉しい出来事があった時、自分のリンゴの木に嬉しいリンゴがなります。
悲しい出来事があった時、自分のリンゴの木に悲しいリンゴがなります。
嬉しいリンゴを見て、嬉しいと感じるのは、悲しいリンゴもなっているからです。
悲しいリンゴもないと、嬉しいリンゴも当たり前のリンゴに見えてしまいます。
嬉しいリンゴも悲しいリンゴも実らせてこそ、味わい深いリンゴの木に育つのだそうです。
本当の割合はだれにも分かりませんが、悲しいリンゴがあったっていいじゃないかと思う気持ちを大切にしてほしいですね。
その分、嬉しいリンゴに出会った時の喜びを感じられるのですから。
このリンゴの木の話に出合って,友達から聞いた話と組み合わせてとっておきの話を作りました。
嬉しさと悲しさの本当の割合なんて,測りようがありません。
でも,どちらの話にも共通して言えることは,次の2つです。
① 悲しい出来事ばかりではなく,嬉しい出来事も必ず起きる。
② 悲しい出来事があるからこそ,嬉しい出来事は嬉しいと感じる。
どちらの出来事にもまっすぐ向き合い,味わい深い人生を送りたいものです。
気になった方はぜひ,実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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