2021年5月29日土曜日

とっておきの話148「頭を垂れる稲穂のように」の裏話

Twitterに,とっておきの話148「頭を垂れる稲穂のように」の原稿をアップしました。

とっておきの話148「頭を垂れる稲穂のように」の原稿



みなさんは、

「能ある鷹は爪を隠す」

ということわざを知っていますか?


本当に実力のある人は、自分の実力を見せびらかすようなことはしないという意味です。


このことわざを知っている人はいても,実際に謙虚でいられる人は少ないかもしれません。


一流と呼ばれる人たちは、謙虚な人が多いです。

見せびらかしたり、自慢したりせず、まだまだです、これからはもっと、という言葉をよく使っています。


僕の尊敬する先輩の先生や有名人は,みんな謙虚です。

「あの人が未熟だというのなら,自分はもっと未熟だ」

と思え,自分も謙虚な気持ちになれます。



僧侶の荒良寛さんは、こんなことを言っています。

 



「おれは一流」などと思ったとき、まして言葉や態度に出したとき、その人の仕事も、人間としての値打もそこで終わる。そういう人間を三流、四流というのだ。



「おれは一流」と思った瞬間,口に出した瞬間にその人は三流,四流になるという厳しいお言葉。

でも,真理でもあるように感じます。

謙虚さを忘れた人間は,一流の人とは呼べないのかもしれません。


みなさんの周りにも、いつの間にか一流だと勘違いして調子に乗って、三流、四流になってしまっている人はいませんか?


本当に一流の人は,自分のことを一流だとは思っていないのでしょう。

本当にがんばっている人は,がんばっていると思っていないのと同じように。



さて,今回のとっておきの話には,もう1つ、紹介されている言葉があります。


【実るほど、頭を垂れる稲穂かな】



稲穂とは、米ができる稲のことですよね。

稲の頭は垂れていますよね。

この状態が、良い米ができた証拠です。


実力をつければつけるほど、稲のように周りに頭を下げる気持ちで謙虚に生きていきましょうという意味です。

稲穂に喩えると,日本人としては,すっと心に落ちる気がします。


あなたたちの心の稲穂には、良い米ができていますか?

今日も稲穂のように,頭を垂れることを忘れずに生きていきたいですね。




ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


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