2021年5月26日水曜日

とっておきの話145「机は物置ではありません」の裏話

Twitterに,とっておきの話145「机は物置ではありません」の原稿をアップしました。

とっておきの話145「机は物置ではありません」の原稿




今回のとっておきの話は,話し手の話し方次第で与える印象が大きく変わってしまう話です。

その理由は,

1つ1つの素材が弱く,原稿の量が少ないから

です。


つまり,何も考えずにいつものペースで話すと,5分どころか1分弱で話が終わってしまいます。


原稿を見ただけでは分かりませんが,こういう話こそ,

間をとる

抑揚をつける

視線を送る

などの話し手のスキルが必要です。


それとは別に,

あえて問いかけたり,指名したりする時間を作る

のも有効です。



例えば,「机と物置,同じ物ですか?」の後に

(少し間をおく)

とありますが,ここで全員に挙手をさせてもいいし,意図的指名をしてもいいでしょう。






写真を見せた後,何人かに気づいたことを言ってもらうのもいいでしょう。



 

【机は物置ではありません】

と提示してから,「どういう意味だと思いますか?」

と問いかけてもいいでしょう。


「引き出しはゴミ箱ではありません」の話に入る前に,

【「机は物置ではありません」と同じように,整理整とんを大切にしてほしい場所があります。

それはどこでしょう?】

と投げかけてもいいでしょう。


【正解は・・・ここです。】と言いながら,次の画像を見せると,机の引き出しをよく意識できるようになります。



このように,時間が余ってしまうかも,あっという間に終わってしまうかも,と思った時には,あえて問いかけをしたり意図的指名をしたりしてみてください。


どんな素材も,作り方次第,話し方次第で立派なとっておきの話になります。




今回は,2つの素材を組み合わせて話を作っています。


1つ目は,物置に喩えることで,机の上をキレイにしましょうと呼びかける素材。

2つ目は,ゴミ箱に喩えることで,机の中の引き出しをキレイにしましょうと呼びかける素材。


物置でもゴミ箱でもない,机として机を使う。

そんな当たり前のことができていない子がいるのです。


整理整とんのできない子が一人でもいるなら,こうした話をしてみるのもいいかもしれません。


ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


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