Twitterに,とっておきの話131「思うより考える」の原稿をアップしました。
今回のテーマは,
「思う」と「考える」です。
思うと考えるの違い,何だと思いますか?
例えば,“思い浮かべる”と言っても、“考え浮かべる”とは言いませんよね。
思うは、感じたことを言葉に表すふわっとした感じのイメージです。
考えるは、頭をよく使う、思うよりもレベルが高いのです。
原稿では,授業の感想を書く場面での思うと考えるの違いに触れています。
「思ったまま書く」のと「考えて書く」の違いですね。
授業の感想に、「楽しかった」と書いて終わっている子がいます。
これは“思う”です。
でも、「○○が楽しかった」と何が楽しかったかを書いたり、分かったことやそこから自分が発見したことを書いたりすると、“考える”になります。
見学に行った後、「○○を見た」と書いて終わっている子がいます。
これも”思う”です。
でも、「○○があるということは、△△じゃないか」と、見たことからつなげていくと、“考える”になります。
ちょっとした違いですが、”思う”で止まってしまっている人が多いのです。
キーワードとして,次の言葉を設定しました。
考える訓練
【考える訓練を重ねると、新しい発見にたくさん出会えます。
思うだけでは出会えない発見は、世の中にいっぱいあります。
考えることを大切にしていきましょう。】
以上のように結んで,原稿は終わっています。
一方,授業の感想だけではなく,様々な場面で「考える訓練」が試される時はあります。
そのどの場面にも,”思う”で止まっている子がいるはずです。
その子の背中を押すためにも,とっておきの話をきっかけに,根気よく声掛けしていくことが大切です。
すると,いつしか”思う”から”考える”ようになっていきます。
この壁を越えられるかどうかで,子どもの思考力の高まりが違ってきます。
気になった方はぜひ,実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿