2021年5月11日火曜日

とっておきの話131「思うより考える」の裏話

Twitterに,とっておきの話131「思うより考える」の原稿をアップしました。

とっておきの話131「思うより考える」の原稿



今回のテーマは,

「思う」「考える」です。


思うと考えるの違い,何だと思いますか?



例えば,“思い浮かべる”と言っても、“考え浮かべる”とは言いませんよね。



思うは、感じたことを言葉に表すふわっとした感じのイメージです。

考えるは、頭をよく使う、思うよりもレベルが高いのです。

 



原稿では,授業の感想を書く場面での思うと考えるの違いに触れています。

「思ったまま書く」のと「考えて書く」の違いですね。


授業の感想に、「楽しかった」と書いて終わっている子がいます。

これは“思う”です。


でも、「○○が楽しかった」と何が楽しかったかを書いたり、分かったことやそこから自分が発見したことを書いたりすると、“考える”になります。



見学に行った後、「○○を見た」と書いて終わっている子がいます。

これも”思う”です。


でも、「○○があるということは、△△じゃないか」と、見たことからつなげていくと、“考える”になります。



ちょっとした違いですが、”思う”で止まってしまっている人が多いのです。



キーワードとして,次の言葉を設定しました。


考える訓練


【考える訓練を重ねると、新しい発見にたくさん出会えます。

思うだけでは出会えない発見は、世の中にいっぱいあります。

考えることを大切にしていきましょう。】


以上のように結んで,原稿は終わっています。



一方,授業の感想だけではなく,様々な場面で「考える訓練」が試される時はあります。


そのどの場面にも,”思う”で止まっている子がいるはずです。

その子の背中を押すためにも,とっておきの話をきっかけに,根気よく声掛けしていくことが大切です。


すると,いつしか”思う”から”考える”ようになっていきます。

この壁を越えられるかどうかで,子どもの思考力の高まりが違ってきます。



気になった方はぜひ,実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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