Twitterに,とっておきの話101「トータルで考える」の原稿をアップしました。
子どもたちの中には,目先の失敗ばかり気になって自信を失くしてしまう子がいます。
おれはどうせ失敗ばかりだ。。。
そんな思いを抱いている子は意外と多いものです。
そんな子に勇気を与えるような考え方。
それが今回の話で出てくる
トータルで考える
です。
こうした考え方を教えてくれたのが,世界一高い山,エベレスト登頂を成功させた登山家として有名な野口健さんです。
偉業を成し遂げた彼でも,失敗の連続だったそうです。
ある日の登頂では,命の危険に晒され,手が凍ってしまって,10本のうち7本を切断しなければならない状況になりました。
また,どれだけ自分ががんばっても,周りが褒めてくれず,自信を失くしそうになったこともあったそうです。
そんな野口さんがやってみた「トータルで考える」。
以下のように語っています。
【一回ごとに「成功」とか「失敗」といったように結論をつけるのではなく,人生をトータルで考えよう,と思いました。】
一回一回の成功や失敗ではなく,もっと全体を見渡して考えようとしたのです。
そして,次のように続けます。
【将来,いずれ死ぬ時に人生を振り返って,51%「成功」だったらよしとしよう。ならば,49%は失敗してもいいじゃないか。】
失敗がほんの少しでも,成功を下回る数字ですよね。
死ぬ時をゴールにして現在を考えることで,全体を見渡せます。
さらに,それを%を単位にして比率をイメージすることで,
「ちょっとでも成功が失敗を上回れば良しとしよう」
という考え方に変えることができます。
この考え方の素敵なところは3つあります。
① 自分が基準になる
成功や失敗の基準を他人の評価にしている人は疲れてしまいます。
他人の期待に振り回されず,自分を基準にすることで気持ちが楽になります。
トータルで考えた時,今のは失敗だったか,成功だったか。
それを判断するのは自分自身です。
② 100%を目指さない
成功100%の人生を歩んでいる人はこの世に一人もいません。
一見,完璧に見えるような人でも,数多くの失敗をしているものです。
野口さんの設定した比率は,
失敗49%でも,成功51%ならオッケー
です。
51%の成功を目指せば良い。なんだか気持ちが楽になりますよね。
③ 失敗を振り返られる
その時は失敗に見えた出来事でも,トータルで考えると,後で振り返る余裕が生まれます。
失敗を振り返った時,あの時は失敗だと思ったけど,それが現在の成功につながっていることがあります。
トータルで考えることで,失敗を失敗だと思わなくなっていきます。
学校生活においても,子どもたちはたくさんの失敗も成功も経験していくことでしょう。
目先の結果にとらわれず,トータルで考えることを大切にしてほしいですね。
気になった方はぜひ,実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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