2021年4月15日木曜日

とっておきの話109「リーダーは聞く」の裏話

Twitterに,とっておきの話109「リーダーは聞く」の原稿をアップしました。

とっておきの話109「リーダーは聞く」の原稿



テレビ番組から素材を見つけるなら,ドキュメンタリー番組はオススメです。

僕はよく,NHKの『プロフェッショナル~仕事の流儀~』という番組を観ます。


様々な分野からのプロが登場し,その考え方を視聴者に伝えてくれる番組です。

ふとした時に名言をポロっとつぶやき,テロップが出てくる感じが魅力です。

まだ観たことのない方はぜひ観てみてください。



そんなプロフェッショナルから作ってみたとっておきの話が今回。

自動車の会社「ホンダ」でエンジニアの神様と呼ばれた藤本幸人さんは,燃料電池自動車を開発した人です。



そして,Googleで活躍している日本人。及川卓也さんは,その技術力の高さが評判です。




藤本さんと及川さん。

二人には,2つの共通点がありました。


1つ目は,二人とも,リーダー的立場で仕事しているということ。


2つ目は,二人とも,「聞く」ことを大切にしているということ。


つまり,タイトルの通り,

リーダーは聞く

を大切にしているのです。



もう少し,「聞く」を深掘りしてみましょう。


藤本さんは,こんな名言を残しています。


【技術の前では,誰もが平等】



この言葉通り,藤本さんは部下だろうと新人だろうとメンバーの話をとにかくよく聞くそうです。

「技術開発にとって,上司部下とか社長から,今日は入った新人まで,そういうの関係なく,正しい技術は正しいっていう考え方って必ずいる」

と語る藤本さん。

新人の意見も聞くプロの姿がそこにはありました。



一方,及川さんは,こんな名言を残しています。


【遠回りしても,いろんな議論をすることが大事】



この言葉通り,及川さんは何か新しいことを始める時,「全員が合意する(賛成する)」までとことん話し合うそうです。

全員が合意するまでというところに及川さんの「本気の聞く姿勢」が伝わってきます。




二人の大切にしている「聞く」は,相手が誰であってもその意見を尊重するという姿勢です。

立場を超え,一人一人を大切にしているからこそ,リーダーとして慕われているのです。



さて,学校現場の子どもたちの中には,未熟なリーダーがたくさんいます。

リーダーになりきれていないリーダー

いますよね。


彼ら・彼女らに共通して言えることは,

自分の意見ばかり押し付けてしまい,仲間の意見を丁寧に聞くことのできないリーダーです。


志は高くても,仲間の意見にも耳を傾ける心の広さも持ち合わせていないと,真のリーダーにはなれません。

そうした視点を与えてあげるのも,教師の役目です。



ちなみにこれは,教師自身にも言えることです。

子どもの意見に耳を傾ける余裕が無ければ,上手く学級経営できません。

自分の想いだけで集団はついてきません。



大人でも意外とできていない「聞く」をテーマにしたとっておきの話。

気になった方はぜひ,実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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