Twitterに,とっておきの話109「リーダーは聞く」の原稿をアップしました。
テレビ番組から素材を見つけるなら,ドキュメンタリー番組はオススメです。
僕はよく,NHKの『プロフェッショナル~仕事の流儀~』という番組を観ます。
様々な分野からのプロが登場し,その考え方を視聴者に伝えてくれる番組です。
ふとした時に名言をポロっとつぶやき,テロップが出てくる感じが魅力です。
まだ観たことのない方はぜひ観てみてください。
そんなプロフェッショナルから作ってみたとっておきの話が今回。
自動車の会社「ホンダ」でエンジニアの神様と呼ばれた藤本幸人さんは,燃料電池自動車を開発した人です。
そして,Googleで活躍している日本人。及川卓也さんは,その技術力の高さが評判です。
1つ目は,二人とも,リーダー的立場で仕事しているということ。
2つ目は,二人とも,「聞く」ことを大切にしているということ。
つまり,タイトルの通り,
リーダーは聞く
を大切にしているのです。
もう少し,「聞く」を深掘りしてみましょう。
藤本さんは,こんな名言を残しています。
【技術の前では,誰もが平等】
この言葉通り,藤本さんは部下だろうと新人だろうとメンバーの話をとにかくよく聞くそうです。
「技術開発にとって,上司部下とか社長から,今日は入った新人まで,そういうの関係なく,正しい技術は正しいっていう考え方って必ずいる」
と語る藤本さん。
新人の意見も聞くプロの姿がそこにはありました。
一方,及川さんは,こんな名言を残しています。
【遠回りしても,いろんな議論をすることが大事】
この言葉通り,及川さんは何か新しいことを始める時,「全員が合意する(賛成する)」までとことん話し合うそうです。
全員が合意するまでというところに及川さんの「本気の聞く姿勢」が伝わってきます。
二人の大切にしている「聞く」は,相手が誰であってもその意見を尊重するという姿勢です。
立場を超え,一人一人を大切にしているからこそ,リーダーとして慕われているのです。
さて,学校現場の子どもたちの中には,未熟なリーダーがたくさんいます。
リーダーになりきれていないリーダー
いますよね。
彼ら・彼女らに共通して言えることは,
自分の意見ばかり押し付けてしまい,仲間の意見を丁寧に聞くことのできないリーダーです。
志は高くても,仲間の意見にも耳を傾ける心の広さも持ち合わせていないと,真のリーダーにはなれません。
そうした視点を与えてあげるのも,教師の役目です。
ちなみにこれは,教師自身にも言えることです。
子どもの意見に耳を傾ける余裕が無ければ,上手く学級経営できません。
自分の想いだけで集団はついてきません。
大人でも意外とできていない「聞く」をテーマにしたとっておきの話。
気になった方はぜひ,実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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