Twitterに,とっておきの話105「漢字の意味を考えると」の原稿をアップしました。
子どもたちは学校で漢字を覚える時,読み方や書き方をまず覚えます。
そこで蔑ろにされがちなのが,その漢字に込められた意味です。
例えば,「敵」という字。
本当に敵はマイナスイメージの漢字なのか,という検討がされないまま,「てき」と読む漢字だと覚えて終わってしまいがちになります。
読み方や書き方はもちろん大切です。
しかし,その他にも大切な側面が漢字にはあります。
こうした視点を気付かせてくれたのが,当時読んだ新聞記事でした。
「敵」という漢字は,広い意味では競争相手を指し,「匹敵」「好敵手」など「対等な相手」の意味もあると投稿した男性は伝えています。
「敵」は必ずしもマイナスイメージの漢字ではないのです。
とっておきの話にする際,漢字を次の4つに分け,その意味を考えさせてみようと思いました。
① プラスイメージの漢字
② マイナスイメージの漢字
③ プラスに見えるけどマイナスイメージもある漢字
④ マイナスに見えるけどプラスイメージもある漢字
「敵」という漢字は④の漢字です。
とっておきの話として披露する時は,まず①の漢字として「勝」,②の漢字として「害」を挙げています。
その後で④の漢字として「敵」を挙げることで,
本当に?
と立ち止まって考えさせるようにしています。
こうした話をすることで,子どもたちは漢字の読み方や書き方だけでなく,その意味まで興味をもつようになります。
漢字の学習の幅が広がります。
ただ単に「漢字の意味も大切だから覚えましょう」と呼びかけるよりも,
一度こうした話を挟んでから呼びかける方が子どもは興味をもって動きます。
ちなみに,意外な意味をもつ漢字を1つ紹介してみます。
右
・・・助ける,食事をすすめる
みなさんはこんな意味があるのをご存知でしたか?
調べてみると,大人でもびっくりする意味をもつ漢字があるはずです。
気になった方はぜひ,実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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