2021年3月7日日曜日

とっておきの話73「一に努力 二に努力 三に努力」の裏話

Twitterに,とっておきの話73「一に努力 二に努力 三に努力」の原稿をアップしました。





みなさんは,ゴルフはお好きですか?

有名なゴルファーに,ジャック・ニクラスさんという方がいました。


日本では「帝王」と呼ばれるほど有名なゴルファーでした。

アメリカツアーでは70勝もしたことがあります。




そんなニクラスさんがある日,アナウンサーから次のようなインタビューを受けました。

「ニクラスさんのようなものすごい集中力を生むためには,何が大切ですか?」


ニクラスさんは答えます。
「努力です」と。


アナウンサーは,努力以外の答えを引き出したくて,こう質問します。
「では,2番目に大切なことは?」


すると,ニクラスさんはこう答えました。
「努力」と。


アナウンサーは,やっぱり努力以外の答えを引き出したくて,
「それでは3番目は?」
と聞き返します。


ニクラスさんは答えます。
「努力」と。


アナウンサーも諦めません。
「それでは4番目は?」
と聞き返します。



さて,1番目が努力,2番目が努力,3番目が努力と続けて答えてきたニクラスさん。


4番目に大切なことは何だと答えたと思いますか?
僕はここが一番素材として光る部分だと思います。


正解は・・・











「みなさんが想像もできないような努力」

と答えたそうです。




帝王と呼ばれるほどすごいゴルファーも,一に努力,二に努力,三に努力,四に想像できないほどの努力をしているのです。


この話が教えてくれるのは,単に努力の大切さだけではなく,

① 努力はどこまでいっても大切

② 努力し「続ける」ことが大切

という2点を教えてくれます。


前回紹介したとっておきの話72「鴨の水かき」でも触れたように,プロのスポーツ選手は水面下で凄まじい努力をしています。

水面上しか見ていないアナウンサーからすると,「努力」という言葉はありふれていて陳腐に映るかもしれません。


しかし,「努力」という言葉の重みは,ものすごく重いのです。

それをニクラスさんは,「みなさんが想像もできないような努力」と表現したのでしょう。

努力の大切さは,本気で努力してきた人にしかわからないのかもしれません。

逆に,努力の本質を理解している人には,ニクラスさんの「努力」という言葉の重みに共感できるはずです。


とっておきの話43「本当にがんばっている人は」で紹介したように,

ニクラスさんのいう「努力」を突き詰めた姿勢でいると,努力していることすら自分で気づかないくらい努力できるのかもしれません。

そこまでの境地に達したらすごいですよね。


このように,「努力」というテーマの切り口は多種多様にあります。

いろんな視点から切り取った「努力」の素材を持っておくと,深いとっておきの話ができます。




気になった方はぜひ,実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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