2021年3月5日金曜日

とっておきの話71「違和感のすすめ」の裏話

Twitterに,とっておきの話71「違和感のすすめ」の原稿をアップしました。

とっておきの話71「違和感のすすめ」の原稿



違和感


漢字で書くと難しい言葉ですが,子どもたちが覚えても良いのではないかと思い,とっておきの話にしてみました。


何かいつもと違う。

気になる・直したいところがある。

こうした感覚は大切です。


例えば,整頓されていない雑巾がけの写真を映す。


いつもより雑巾が上手にかかっていない。

かける場所がおかしい。

ここの雑巾が無い。


違和感をもとに,気づいた意見を取り上げて褒めます。



例えば,廊下にゴミが落ちている写真を映す。


いつもないゴミが落ちている。

こんなところにゴミがある。

他にもゴミは無いかな。


違和感をもとに,行動に移せたなら,それも取り上げて褒めます。



今回使う写真素材は,できれば

聞き手が普段目にする身の回りの写真を使う

ことが大切です。

なぜなら,自分事として思いやすいからです。


いつも見慣れているあの場所の写真だけど・・・

あ!なんかここが違う!

こうした気持ちになるような写真提示にしたいです。


「違和感」という言葉が子どもにとって難しいのなら,

もっと簡単な合言葉にしても良いでしょう。


「イワカン」とカタカナにしてもいいし,

「なんかちがうポイント!」なんて言葉を作ってもいいでしょう。



言葉は難しくても,この「違和感」という感覚は,大切にしたい感覚です。


違和感をもてる人は,非常事態に強いです。

違和感をもてる人は,たくさんの発見ができる人です。

違和感をもてる人は,相手を思いやる心のある人です。


違和感をきっかけにして,危機を脱することも,相手の困り感に気づくこともできます。

要はセンサーが鋭くなるのです。


ただ目の前の光景をぼーっと見る。。。

これでは,違和感という感覚は身につきません。

センサーが鈍っているのです。





では,鈍ったセンサーを鋭くする方法は何でしょう?


それは,違和感をもった人の意見を聞くことです。

だからこそ,今回の話も,聞き手の子どもたちから意見を引き出して褒めることを大切にしています。

気付かないのなら,気付いた人から気付かせてもらえばいいのです。



さて,教師も,目の前の子どもたちに違和感があれば,すぐに動き出したいですね。

この違和感をもてない先生が,学級の違和感に気づけず,学級崩壊を起こすのです。


違和感。大人も大切にしたい感覚です。



今回紹介したとっておきの話は,特にこれといった素材を見つけた訳ではなく,

話し手の考えから生まれた素材です。

こういう形でとっておきの話を作っても良いでしょう。

あなたの内なる考え方を,そのままとっておきの話にしてもいいのです。


気になった方はぜひ,実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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