Twitterに,とっておきの話89「連携は世界一」の原稿をアップしました。
みなさんは,バドミントンの試合を見たことがありますか?
バドミントンと言えば,この二人の選手が活躍した時代がありました。
2016年のリオデジャネイロオリンピックで金メダルを取った
高橋礼華さん(左:当時26歳)と松友美咲紀さん(右:当時24歳)です。
バドミントンには,一人で戦うシングルスの試合と,二人で戦うダブルスの試合があります。
たかまつペアは,ダブルスの試合で世界一になったのです。
さぞかしお二人ともシングルスでも強い選手同士なのだろうと思っていましたが,あるテレビ番組でインタビューされている様子を見ているとそうでもないそうです。
二人をペアとして組ませた「たかまつペア」の恩師:田所光男監督は,
【こんなこと言ったら彼女たちに失礼ですけど,たまたま組ませた選手がたまたま良かった。】
とインタビューに答えていました。
シングルスの選手を先に決めた田所監督は,たまたまその時にあまった二人(高橋さんと松友さん)をダブルスのペアとして組ませることに決めたそうです。
そんな決め方で組んだ「たかまつペア」。
田所監督はこんな風に評価しています。
【二人の性格は真反対。お互いに無いものを持っている。】
お互いに無いものをフォローし合った「たかまつペア」は,日本人初の世界ランキング1位のペアになりました。
ある雑誌のインタビューで,松友選手はこんなことを言っています。
【実力的には世界一ではないですが,二人の連携は世界一だと思っています。】
一人一人の力は世界一でなくても,二人の連携は世界一。
相手を思い合って動く連携(フォロー)ができた二人だからこそ,こうした言葉が出てくるのでしょう。
学校現場では,ペア学習がよく取り入れられます。
個で学ぶだけでは育たないものが育ちます。
そんな時,このとっておきの話を聞いて,
「ペアの子を大切に助け合っていこう。」
と思ってもらえたらいいなと思います。
個々の力は小さくても,誰かと力を合わせれば大きな力となる。
人間は社会的な動物だからこそ,大切にしたい考え方です。
こうした連携・フォロー・助け合いの姿が色濃くわかりやすく出てくるのがスポーツです。
特に,スポーツの祭典と呼ばれるオリンピックは見物です。
魅力あるプレーがたくさん出てきます。
ぜひ聞き手の子どもたちにも,オリンピックに興味をもってほしいなぁと思います。
一方,今年度は特別支援学級の児童にパラリンピックの紹介もしました。
こちらも見ていると胸が熱くなるほど魅力あるプレーの連続です。
スポーツ選手のがんばっている姿,助け合っている姿は,魅力ある素材としてとっておきの話づくりに生かすことができます。
気になった方はぜひ,実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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