2021年2月9日火曜日

とっておきの話48「ノミのジャンプ」の裏話

Twitterに,とっておきの話48「ノミのジャンプ」の原稿をアップしました。

とっておきの話48「ノミのジャンプ」の原稿



みなさんは,ノミという小さな生き物を知っていますか?

ダニは知っていても,ノミを知っている人は少ないかもしれません。

調べてみると,わずか4mm~9mmの小さな生き物であることがわかります。

こんな姿をしています↓







あ,小さくて見えないですか?

では,拡大して見せますね↓








このノミですが,実は・・・


1mもジャンプできるのです。


1mというと,自分の100倍以上の高さです。

人間だったら無理ですよね。

すごい身体能力です。



そんなノミを使ったある実験が,今回の話の素材です。


深底の容器に何匹かノミを入れると,容器からはみ出すほどジャンプをします。

そこで,容器に蓋をすると,ノミはその高さまでしかジャンプできなくなります。


面白いのはここから。


蓋を外すと・・・



蓋が無いのに,前と同じ高さまでジャンプしなくなってしまうのです。




これは人間に喩えると,自分で勝手に決めた限界(=蓋)のせいで,自分で成長を止めてしまった結果(むしろ退化では?)の様子を表しています。




この実験のさらに面白いことがもう1つあります。


それは,蓋の高さまでしかジャンプできなくなってしまったノミの容器に,新しく1mジャンプできるノミを入れるのです。


すると,容器の中のノミはみんな1mジャンプするノミに戻るそうです。


これは人間に喩えると,ライバル(仲間)の登場によって良い刺激をもらい,自分も成長する結果につながった様子を表しています。



小さな小さなノミという生き物から,

「自分で勝手に限界を決めない」や「ライバル(仲間)の大切さ」を

学ぶことができるのです。




今回のような素材を,僕は勝手に


実験素材


と呼んでいます。


調べてみると,世の中には面白い実験で溢れています。


実験した結果,こうでした。


それが時として,聞き手に大きなインパクトを与える効果を発揮します。




みなさんも実験素材,よかったらぜひ探してみてください。

きっと面白い実験素材が見つかるはずです。




ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。


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