Twitterに,とっておきの話48「ノミのジャンプ」の原稿をアップしました。
みなさんは,ノミという小さな生き物を知っていますか?
ダニは知っていても,ノミを知っている人は少ないかもしれません。
調べてみると,わずか4mm~9mmの小さな生き物であることがわかります。
こんな姿をしています↓
あ,小さくて見えないですか?
では,拡大して見せますね↓
このノミですが,実は・・・
1mもジャンプできるのです。
1mというと,自分の100倍以上の高さです。
人間だったら無理ですよね。
すごい身体能力です。
そんなノミを使ったある実験が,今回の話の素材です。
深底の容器に何匹かノミを入れると,容器からはみ出すほどジャンプをします。
そこで,容器に蓋をすると,ノミはその高さまでしかジャンプできなくなります。
面白いのはここから。
蓋を外すと・・・
蓋が無いのに,前と同じ高さまでジャンプしなくなってしまうのです。
これは人間に喩えると,自分で勝手に決めた限界(=蓋)のせいで,自分で成長を止めてしまった結果(むしろ退化では?)の様子を表しています。
この実験のさらに面白いことがもう1つあります。
それは,蓋の高さまでしかジャンプできなくなってしまったノミの容器に,新しく1mジャンプできるノミを入れるのです。
すると,容器の中のノミはみんな1mジャンプするノミに戻るそうです。
これは人間に喩えると,ライバル(仲間)の登場によって良い刺激をもらい,自分も成長する結果につながった様子を表しています。
小さな小さなノミという生き物から,
「自分で勝手に限界を決めない」や「ライバル(仲間)の大切さ」を
学ぶことができるのです。
今回のような素材を,僕は勝手に
実験素材
と呼んでいます。
調べてみると,世の中には面白い実験で溢れています。
実験した結果,こうでした。
それが時として,聞き手に大きなインパクトを与える効果を発揮します。
みなさんも実験素材,よかったらぜひ探してみてください。
きっと面白い実験素材が見つかるはずです。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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