2021年2月10日水曜日

とっておきの話49「成長曲線」の裏話

Twitterに,とっておきの話49「成長曲線」の原稿をアップしました。

とっておきの話49「成長曲線」



今回も「努力」をテーマにした話。

みなさんは,努力に対する成長の増え方は一定だと思いますか?

実は,一定ではないのです。


折れ線グラフのような直線的ではなく,

曲線を描くのです。

こちらの「成長曲線」というグラフが今回の素材。




成長を縦軸,時間を横軸とした時,

努力曲線に対して成長曲線は違う描き方をしていることがわかります。


努力した時間が小さい時は,成長もあまり増えません。

一方,努力し続けていると,突然ぐいっと成長が増える瞬間があります。

これが


ブレイクスルーポイント


です。



人間は,一気に成長する瞬間があるのです。

でもそれは,諦めずに努力し続けた人だけが出合える瞬間。

いつ来るのかは人によって違います。


努力の量よりも成長の量が上回った人は,それまで努力し続けてきた証です。


努力しても変わらないと嘆いている子がいたら,ぜひ聞かせてあげたい話ですね。




ちなみにこの話と似ている話がありましたね。

そう,とっておきの話46「努力のつぼ」です。

つぼから溢れ出るまで,努力の量は見えない。

でも,溢れ出る瞬間は必ず来る。

そんな話でした。


「努力のつぼ」から成長の水が溢れ出る瞬間

これが「成長曲線」だとブレイクスルーポイントにあたります。



同じ話題でも,どのように表現するかで別のとっておきの話として作ることができます。

実際に披露する時も,目の前の聞き手である子どもたちの実態に合わせ,

どちらの話をすると良いのかを検討します


このように,同じ話題で複数の表現方法をもっておく(複数のとっておきの話を用意しておく)と,実態に合わせて話をすることができます


同じ話題なのだから作ってはダメ。なんて勝手に決めなくていいのです。

そんなルールはありません。

僕は「努力のつぼ」の話も,「成長曲線」の話もそれぞれに良さがあって大好きです。




みなさんも,様々な表現方法でとっておきの話づくりを楽しんでみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の裏話

  Xに、とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の原稿をアップしました。 とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の原稿 三方良し という言葉が個人的には好きなのですが、今の時代は「ウィンウィン(Win Win)」という言葉の方が聞き馴染みが...