Twitterに,とっておきの話50「その言葉,温かい。」の原稿をアップしました。
僕がまだ大学院生だった頃の講義の中で発表したとっておきの話です。
この原稿を見ると。。。若いですね。
思いはいっぱい詰まっているのですが,そのせいで
原稿の文字数が多くなっています。
つまり,
・話が5分でまとまらないかも。
・考えさせる時間があまりないかも。
・教師が語りすぎているかも。
といったツッコミどころのある原稿です。
ただ,この話には,今まで紹介してきたとっておきの話には無い2つのこだわりが込められています。
こだわり その1「日常から素材を見つける」
今までは,読んだ本や見つけた広告,テレビ番組などから素材を見つけていました。
でも,今回の素材は,あくまでも自分の日常の中から見つけた素材です。
大学院に通学する道中で見つけた店先の立て看板です。
(当時使っていたカメラが古く,画像が鮮明ではありません。申し訳ありません。)
いつも車でその店先の横を通って気になっていたので,ある日,勇気をもって車を停め,そのお店に行ってみました。
金物屋さんで,店先に小さな黒板が立っているのです。
毎日確認してわかったことですが,いつも違う言葉が書いてありました。
例えば,こんな言葉が書いてありました。
何もかもは出来なくても,
何かひとつならきっと出来る。
温かい言葉ですよね。
今このブログ記事を書きながら思いましたが,
この言葉だけで既に素材になりますよね。
そして,当時大学院生だった僕は,さらに勇気を出して,
金物屋さんの中に入り,お店を切り盛りしていたおばちゃんにインタビューをしてみました。
僕「失礼します。毎日車で横を通る度に,気になっていたことを聞きに来ました。」
珍しいお客さんが来たことに驚くおばちゃん。
僕「どうして店先の小さな黒板に,いつも言葉を書いているのですか?」
おばちゃんの表情は笑顔になり,次のように教えてくれました。
おばちゃん「毎週いいなぁと思った言葉を,黒板に書いています。誰かの目に触れた時,私と同じように励まされる人がいたらいいなぁと思って。」
おばちゃんの回答を聞いた瞬間,勇気を出してインタビューして良かったと心の底から思いました。
自分の日常にも,こんなにも素敵な素材があるじゃないか!
当時としては自分にとって衝撃的な発見でした。
こだわり その2「素材探しそのものにフォーカスする」
今回の話のテーマは,「努力」や「成長」「仲間」といったものではなく,
「温かい言葉を探してみよう」です。
本来なら,温かい言葉1つ1つがとっておきの話の素材となるところですが,
あえて,「温かい言葉を探すこと自体を素材にする」という試みをしています。
言葉って,アンテナを高くしていないとその価値に気づかないものです。
実は,意識すると,世の中には温かい言葉がたくさん溢れているんだよ。
そんなメッセージが伝えたかったのです。
実際,とっておきの話づくりをしながら,
「どこかの名言ではなく,自分の力で探し出した自分が感動した言葉がもつ価値」
に注目していた時期でした。
だからこそ,こんなとっておきの話を作ってみてもいいじゃないかと考えたのです。
今まで紹介してきたとっておきの話の原稿と比べると,
どこか不格好で未熟な部分がありますが,
こだわっている部分は,教師6年目を迎えようとしている今でも,大切にしたいこだわりですね。
気になった方はぜひ,実践してみてください。
きっと,いろんな温かい言葉に出合えますよ。
そして,あなただからこそ感動する言葉に,出合えますよ。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿