2021年2月6日土曜日

とっておきの話44「負ける人のおかげで勝てる」の裏話

Twitterに,とっておきの話44「負ける人のおかげで勝てる」の原稿をアップしました。

とっておきの話44「負ける人のおかげで勝てる」の原稿



試合に勝った時にするポーズといえば・・・?


ガッツポーズですね。

様々なスポーツの試合で,選手たちがしていますよね。

みなさんも,試合に勝った時はしたことのあるポーズではないでしょうか。


でも,ガッツポーズが禁止されている競技があるのです。

何だと思いますか?



正解はこちら。


剣道です。

剣道では,一本取ったあとにガッツポーズをすると,その一本が取り消しになってしまうのです。
どうしてガッツポーズにこうした重たい罰を与えるのでしょう?

それは,剣道の世界では

一緒に稽古や試合をしてくれる相手に対して感謝を忘れず,稽古に励むように

という考え方を大切にしているからです。

敗者の前で喜びを表すガッツポーズは,思いやりのないことと見なされるのです。




毎度お馴染み,相田みつをさんの詩に,こんな詩がありました。



まける人のおかげで 勝てるんだよなあ


勝負の世界には,必ず勝つ人と負ける人が存在します。

「勝負」という漢字は,「勝ち」と「負け」で作られています。


私たちは,その勝負に勝った時,

勝った自分にしか興味が向いていないものです。

その裏には,必ず自分に負けた人の存在があるのです。

その人を蔑ろにせず,思いやりをもって負ける人も尊重できた時,

「勝負」は成り立つのだと思います。

「勝負」は一方的に喜ぶものではなく,相互に尊重し合うものなのです。


このとっておきの話をすると,「勝負」や「試合」に対する視野を広げることができるでしょう。

負ける人を尊重できる子に成長すると,本当の意味で強い子になります。

逆に,自分が負けた時に尊重されると,ひどく自信を失わずに生きていけます。



余談ですが,人生には「勝負」があるかどうか。みなさんはどう思いますか?


僕の今の考えでは,

他人と競う勝負はない。でも,過去の自分と競う勝負はある。

というのが暫定的な結論です。


小中学生のうちに,「相手を尊重して勝負」できる子に育てば,

大人になってから,過去の自分を尊重して「自分と勝負」できる人として

人生を歩んでいけるのではないか。

そんな願いもこもったとっておきの話です。



気になった方はぜひ,実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。



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