Twitterに,とっておきの話45「タライの水を引っ張るな」の原稿をアップしました。
道徳的な考え方や心構えを伝えようとする時,
頭で想像しやすい,または,視覚的にわかりやすいイメージに
喩える(場合によっては例える)手法がよく使われます。
今回喩えられたのは,タライの水を引っ張った時の様子です。
自分の方に強く引っ張ると,タライの内側で水が跳ね返って向こう側へ水が飛び出します。
逆に,そっとタライを前に動かすと,中の水は自分の方へ波打ってきます。
この,「強く引っ張る」時と「そっと前に動かす」時の違いを,
人間関係の押し引きに喩えたのがこの話。
強く引っ張る=自分のことばかり考えて相手に迷惑をかける
そっと前に動かす=相手のことを考えて自分に幸せがやってくる
というように喩えています。
さらに,この喩えの優れている点は,対立する2つの事象を上手く表現しているところにあります。
「強く」と「そっと」
「引っ張る」と「前に動かす」
「自分」と「相手」
「相手に迷惑をかける」と「自分に幸せがやってくる」
対立する言葉が多く並んでいます。
このように,2つの事象を対立させながら,わかりやすい喩えを用いることで,
話し手の伝えたい内容を聞き手に伝えやすくなります。
さすが,本になっているだけある話ですね。
素材元の『クラスを育てるいいお話』は,なかなか良い本でした。
僕も将来,このような本を出してみたいです。
(とっておきの話集のような本です)
以前ブログでも述べましたが,今回のように,
既に出版されている「いい話集めました本」の中から素材を得てもいいのです。
気を付けることはただ1つ。
あなた自身が感動した話のみ,素材とすること。
それさえ忘れなければ,その素材はあなたのものとして生きるはずです。
気になった方はぜひ,実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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