2021年2月6日土曜日

とっておきの話45「タライの水を引っ張るな」の裏話

Twitterに,とっておきの話45「タライの水を引っ張るな」の原稿をアップしました。

とっておきの話45「タライの水を引っ張るな」の原稿




当時の図解,少しわかりにくいかも。笑

タライの水を引っ張る様子がもっと伝わる図解をしたいですね。。。



道徳的な考え方や心構えを伝えようとする時,

頭で想像しやすい,または,視覚的にわかりやすいイメージに

喩える(場合によっては例える)手法がよく使われます。



今回喩えられたのは,タライの水を引っ張った時の様子です。

自分の方に強く引っ張ると,タライの内側で水が跳ね返って向こう側へ水が飛び出します。

逆に,そっとタライを前に動かすと,中の水は自分の方へ波打ってきます。


この,「強く引っ張る」時と「そっと前に動かす」時の違いを,

人間関係の押し引きに喩えたのがこの話。


強く引っ張る=自分のことばかり考えて相手に迷惑をかける

そっと前に動かす=相手のことを考えて自分に幸せがやってくる


というように喩えています。



さらに,この喩えの優れている点は,対立する2つの事象を上手く表現しているところにあります。

「強く」と「そっと」

「引っ張る」と「前に動かす」

「自分」と「相手」

「相手に迷惑をかける」と「自分に幸せがやってくる」

対立する言葉が多く並んでいます。


このように,2つの事象を対立させながら,わかりやすい喩えを用いることで,

話し手の伝えたい内容を聞き手に伝えやすくなります。


さすが,本になっているだけある話ですね。

素材元の『クラスを育てるいいお話』は,なかなか良い本でした。

僕も将来,このような本を出してみたいです。

(とっておきの話集のような本です)


以前ブログでも述べましたが,今回のように,

既に出版されている「いい話集めました本」の中から素材を得てもいいのです。

気を付けることはただ1つ。


あなた自身が感動した話のみ,素材とすること。


それさえ忘れなければ,その素材はあなたのものとして生きるはずです。




気になった方はぜひ,実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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