Twitterに,とっておきの話58「身振りのあいさつ」の原稿をアップしました。
人は,身振りであいさつをする生き物です。
知らず知らずのうちに身についている身振りのあいさつ,あなたにもあるはずです。
そんな身振りに,どんな意味があるのか,考えたことはありますでしょうか?
お辞儀。
この身振りには,どんな意味があるのでしょう?
お辞儀をすると,自分の頭を相手に見せることになりますよね。
頭は人間にとって,命にかかわる大切な体の部分です。
それを相手に見せることで,
「私はあなたの敵ではありません。あなたのことを大切に思っています。」
ということを伝えています。
では,この身振りはどうでしょう?
握手。
ヒントは,手を握ると,何かを握らなくて済みます。
みなさんは握手にどんな意味があるのか,わかりましたか?
正解は・・・
手を握ることで,
「武器をにぎってはいません。あなたの味方ですよ。」
と伝えているのです。
お辞儀も握手も,何気なく良いとされているからしている人が多いと思います。
しかし,今回の話のように,それぞれ相手を思いやるという意味があっての身振りなのだと理解すると,何気なくしていた身振りへの意識が変わります。
これが良いとされているから,と思考停止になってそのまま子どもたちへ伝えるだけでは教師の話し手の力は弱いです。
なぜ良しとされているのか?
そこにどんな意味があるのか?
そこまで追究した上で,だから大切にしないとね,と発信する。
そうすることで,説得力のある話をすることができます。
前回のとっておきの話57「正座はなぜ正しいのか?」と素材元は同じです。
正座も身振りのあいさつの中に含めることができますが,あえて別の話として分けました。
理由は,3つあります。
① 正座のエピソードだけでとっておきの話ができそうなインパクトがあったから。
② 身振りのあいさつの話への導入として,正座の話をしたかったから。
③ 詰め込みすぎたとっておきの話は,わかりにくいから。
素材元が同じでも,無理に1つの話に詰め込む必要はありません。
とっておきの話は,内容のわかりやすさと時間の短さによって聞き手が気持ちよく聞ける話として完成されるのです。
話し手の都合で,内容がわかりにくくなったり,時間が長くなったりすることは避けなければいけません。
あくまでも聞き手ファースト
でとっておきの話づくりをする。
そのことを忘れず,これからの話づくりにも取り組んでいきたいです。
気になった方はぜひ,実践してみてください。
きっと言葉だけのあいさつから,身振りのあいさつを意識するようになるはずです。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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