Twitterに,とっておきの話55「これから親切」の原稿をアップしました。
親切
みなさんはできますか?
読者のみなさんは,誰かに一度はしたことがあるでしょう。
では,
これから親切
みなさんはしたことがありますか?
親切とこれから親切
大きな違いは,そのタイミングです。
「親切」はその場でするものですが,「これから親切」は前もってする親切のことを言います。
実はこの「これから親切」という言葉。僕の造語です。
前もって親切すること
と,言うよりも
これから親切
と表した方が,聞き手にとって合言葉になりやすいです。
この造語を思いついたのが,ある年のお正月に僕が体験した出来事がきっかけです。
当時,僕はお参りをするために妻(まだ恋人だった)の実家近くにある神社へ向かっていました。
その神社は全国的にも有名な神社で,お正月の時期はいつも電車が混んでいました。
ただ,この日は何かが大きく違いました。
ずっと違和感を抱えながら電車に乗っていた僕。
それが何なのか,気づいた時にびっくりしました。
なんと,僕が乗った車両の乗客の方々,みんな立っていたのです。
だれも席に座らず,です。
不思議な光景ですよね。
よく見ると,みんな若者でした。
すると,電車がとある駅に到着しました。
そこで意味がわかりました。
お年寄りが乗ってきたのです。
そして,若者が前もって空けておいた席に,次々とお年寄りが座っていきました。
そこでも若者は,絶対に座らない。
なるほど。お年寄りが乗ってくるとわかっていて,若者たちはみんな席を空けておいたのだな,と納得しました。
この「前もって」親切するというタイミングに,当時の僕は新しさを感じ,とっておきの話の素材にさせていただきました。
例えば,お年寄りが乗ってくるまで座っていてもいいとは思いませんか?
でも,前の駅からずっとみんな立っていたのがすごいと思いませんか?
「これから親切」という合言葉が浮かんだ瞬間,学校現場でも使える合言葉だと思いました。
子どもたちでも,「これから親切」ができるはずだ。
例えば,トイレのスリッパを揃えることは,これからトイレを使う人に親切していることになる。
何も起きていない時こそ,これから親切ができるチャンスだ。
そう思ったのです。
実際に話をしてみると,先を見越して動ける子が増えました。
これから親切は,主体性も育むテーマだと考えます。
余談ですが,教員間の連携においても「これから親切」,大切だと思います。
特に後輩は,先輩に「これから親切」をすると大変喜ばれます。
言われたことをやるだけの教員にはなりたくないですね。
むしろ,「これから親切」をいくつも繰り出して,学年チーム全体を成長させる教員でありたいものです。
その姿勢が,いざ自分が学年主任になった時にも活きてくるはずです。
気になった方はぜひ,実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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