Twitterに,とっておきの話36「知らないって幸せ」の原稿をアップしました。
無知と言えば,ソクラテスの無知の知が有名ですよね。
今回の素材は,『無知とは最強の武器である』というタイトルの詩です。
どんな哲学者か,はたまたどんな詩人が書いたのか。
実は・・・
10歳の男の子が作った詩なのです。
こんな詩です。
【知らないことがたくさんある
地球上にあるいろんなことなんて,
無限すぎて,
だからぼくは無知である。
無知である。
無知であるから何かを発見できる。
無知だから他人と協力してそれぞれが活きる。
無知とは最強の武器である。
無知ということ。
それは知るということそのもの。
何かを見つけることそのもの。
知らない。
それは幸福である。】
素敵な詩ですよね。
【無限すぎて】という表現が10歳の男の子らしいと言えばらしいですよね。
無知=知らない は,なぜ最強の武器なのか。
それは,発見と協力がそこから生まれるから。
知るということ,見つけることそのものであり,幸福につながるから。
深い捉え方です。
「無知=知らない」という言葉をネガティブに捉えるのではなく,
知らないからこそ,そこから新たなものを生み出す喜びがあり,幸せにつながるのだという
ポジティブな捉え方をしています。
この詩に出合った頃,僕はもちろん作者の男の子よりも年上でした。
10歳の男の子からとっておきの話の素材をもらえるなんて思ってもみませんでした。
こちらが素材元の本です。
そう思うと,歳を取るのは悪いことでもないかもしれませんね。
なぜなら,歳を取れば取るほど,尊敬できる年下が増えていくからです。
年下から学べることってたくさんあります。
むしろ,年下だからこその柔軟な発想に,尊敬の念を抱き続けたいものです。
学校現場は,子どもにとっても教師にとっても知らないことの連続です。
「無知=知らない」をテーマにしたとっておきの話があってもいいですよね。
特に,知らないことがダメなことだと思っている子がいるクラスには,
こうした話を実践されるのが良いかと思います。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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