2021年1月28日木曜日

とっておきの話34「「あきらめる」は後から身につけた力」の裏話

Twitterに,とっておきの話34「「あきらめる」は後から身につけた力」の原稿をアップしました。

とっておきの話34「「あきらめる」は後から身につけた力」の原稿



人は,あきらめないことを礼賛します。

それは逆に,あきらめる力をもっているからこそ,

あきらめないことが美しく見えるものです。


あきらめる力も必要だという話は今回置いておいて・・・

あきらめない力を聞き手にもってほしいという願いのもとなら,

今回の話はオススメです。



さて,この「あきらめる」という力。

人はいつから身につけているでしょう?


実は先天的なものではなく,後天的なものだと言われています。

その根拠として,赤ちゃんの例を挙げています。



赤ちゃんは,あきらめない。



この真実は,実際にパパとなってより実感しました。

1児の息子は,まだ赤ちゃんの時期です。


おなかがすいてミルクがほしい時の泣き声 以外にも,

ずりばいをするようになり,いろんな物を触りに行く姿や,

何度も寝返りやお座りを試みる姿,

布団やマットを乗り越えて進む姿など,

大人の自分が赤ちゃんサイズに縮んだらあきらめてしまいそうなことも,あきらめずにチャレンジしています。


「あきらめる」という言葉は,誰しも生まれた時にはもっていないようです。

私たちは,いつからこんなにあきらめてしまうようになったのでしょうか。。。


あきらめることも必要な時はあります。

でも,ここぞという時はあきらめずにチャレンジしよう。

だって,みんな生まれた時は,絶対にあきらめていなかったのですから。

そんな話です。


それにしても,このとっておきの話を作っていた頃の自分は・・・

若かったなぁ

と思います。


この原稿はツッコミどころがたくさんありますね。


まず,赤ちゃんの捉え方が浅いです。

赤ちゃんが泣く時は,だれかにしてほしいことがある時・・・だけではありません。

また,あきらめない例として,おなかがすいてミルクがほしい時にあきらめず泣き続けることを挙げていますが,そんな例示しか思いついていないのが若さですよね。笑

今のパパになった後の自分が作り直すなら,寝返りやお座り,ずりばいやハイハイ,つかまり立ちなどの仕草から選択して例示をすると思います。


次に,「あきらめてはいけない場面」と「あきらめていい場面」の区別を具体的に示していない点が気になります。

【もちろん,時にはあきらめることも必要な時はあります。】

と言いながら,それはいつなのか,何も触れていません。

【でも,あきらめてはいけない時は,チャレンジする心を大切に】

と言いながら,それはいつなのか,具体的に話していません。

今の自分だったら,この区別を具体的に子どもと一緒に考えたら面白そうだなぁと考えます。


そして,原稿の最後に取って付けたような『スラムダンク』のあの名セリフ。


これは余分ですね。安西先生に申し訳ないです。笑

もしこの1コマを素材として使うなら,別の話で作り直したいところです。

素材にきちんと手を加えないで話に組み込んでしまうのはNGです。




このように,とっておきの話づくりは,時を経てから見返すと,

作り直してみたくなるものです

自分の経験や知識の量が増えていくほど,考え方も変化していきます。

それにより,素材の扱い方も変わるものです。




なんだか懐かしい気持ちになった裏話でした。

気になった方はぜひ,みなさんのアレンジで実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の裏話

  Xに、とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の原稿をアップしました。 とっておきの話524「Win WinとLose Lose」の原稿 三方良し という言葉が個人的には好きなのですが、今の時代は「ウィンウィン(Win Win)」という言葉の方が聞き馴染みが...