Twitterに,とっておきの話28「毎日席替えするクラス 席替えしないクラス」の原稿をアップしました。
とっておきの話28「毎日席替えするクラス 席替えしないクラス」の原稿
素材となった話は・・・実話です。
僕が教育実習生をしていた頃の体験談を素材として使わせていただきました。
自分の体験談が素材になってもいいのです。
なぜなら,その素材はあなたしか手に入れることのできなかった素材なのですから。
教育大学の教育学部に所属していた学生時代。
教員免許のために,小学校での教育実習に1回,中学校での教育実習に1回行きました。
さらに,教職大学院に進学し,教育実習の回数はどんどん増えていきました。
教師になる前に,様々な学校現場を見ることができたのです。
この経験は今思うと貴重だったなぁと思います。
そんな中,当時の僕は「席替えの仕方」に興味をもっていました。
幸運なことに,ちょうど両極端な席替え方法をしているクラスに出会えました。
あるクラスは,席替えを毎日していました。
あるクラスは,一度も席替えをしませんでした。
本当に両極端ですよね。普通は,1か月~3か月に1回程度は席替えしているものです。
毎日しているなんて・・・
一度もしていないなんて・・・
どちらの席替えの仕方も,当時の僕はすごく驚きました。
でも,本当に心の底から驚いたのは,この後の質問の答え。
毎日席替えしているクラスの子どもに,
「こんな席替えの仕方,嫌じゃない?」
と聞いてみました。
すると,「嫌じゃない」と返事しました。
「どうして?」とその子に聞いてみると,
「どんな席でも,居心地の良いクラスだから」
と答えたのです。
さらに,別の日,一度も席替えをしないクラスの子どもに,
「こんな席替えの仕方,嫌じゃない?」
と同じ質問をしてみました。
するとやっぱり,「嫌じゃない」と答え,理由を聞いてみると・・・
「どんな席でも,居心地の良いクラスだから」
と答えたのです。
学校も学年もクラスも違うのに,同じ質問に同じ答えが返ってきたのです。
僕はこの子たちに教えてもらいました。
席替えの仕方が大事なのではなく,
どんな席替えの仕方だろうと文句の出ない居心地の良いクラスづくりが大事なのだ,と。
僕がこれだけ感動した思い出なので,子どもたちにも熱い気持ちをもって話せます。
とっておきの話を披露する際,話し手が熱く話せる内容なのかが重要です。
あなたが熱い気持ちで話せば,その気持ちが伝わる子が必ずいます。
熱く話すために,オススメな素材の1つ。それが自分の体験談なのです。
気になった方はぜひ,実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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