2021年1月14日木曜日

とっておきの話18「イスラエルの休日」の裏話

Twitterに,とっておきの話18「イスラエルの休日」の原稿をアップしました。

とっておきの話18「イスラエルの休日」の原稿


この原稿を今見ると,懐かしい気持ちになります。

というのも,これを作ったのはまだ教員採用試験勉強中の学生時代。

とにかく素材がほしい!と思っていた時に,

ふとラジオから流れてきた話が耳に入ったのです。

貪欲な気持ちで作った若かりし頃を思い出します。


さて,みなさんは,イスラエルの安息日を知っていますか?

これは,イスラエルの宗教で決められている休日です。

下の地図の赤い部分がイスラエルです。



安息日にやってはいけないことはたくさんあります。

働いてはいけない

機械の操作はしない

火を使わない

家事できない

電気つけられない

人の命を助けることも働くことになるので違反だと言う人も・・・


日本人の感覚では理解するのが難しい休日ですよね。

でも,だからと言ってイスラエルの休日はおかしいなんてことは思いません。

イスラエルの人たちは,この休日に誇りをもっているのです。

産まれてからずっと安息日があり,宗教のきまりを守り続けている誇りです。


日本では,休日は自由に過ごせますよね。

働いてよし

機械の操作をしてよし

火を使ってよし

家事できる

電気つけられる

人の命も助けることができる

イスラエルの安息日とは反対のことができます。


でも,僕たち日本人は,休日に誇りをもてる過ごし方をしているでしょうか?

自分は休日に必ずこれをやっている!

というものがある人は,誇りをもてるのかもしれません。

このように,日本人は平日の忙しさばかり注目して,休日の過ごし方について深く考える人が少ないような気がします。

学生時代の僕もそうだったので,ラジオから流れてきたイスラエルの安息日の話に興味をひかれたのかもしれません。


では,子どもたちはどうでしょう?

教員として,平日の学校生活について話題に出すのは当然です。

一方で,休日の過ごし方について子どもに考えさせている教員はどれだけいるでしょう?

長期休み以外の休日について取り上げる教員は少ないと思います。

それでいいのでしょうか?

子どもたちにとって,休日も日々の生活の一部です。

休日が上手に過ごせる子は,平日も上手に過ごせる子です。

「上手に過ごす」の意味を掘り下げるのは別の機会として,

日本以外の国の休日の話題を通して,自分の休日の過ごし方について考えるきっかけとなるような話を作りたかったのです。


気になった方はぜひ,長期休みでも祝日でもない,なんでもない休日の前に実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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