Twitterに、とっておきの話460~463話がアップされたところ(またはされる予定)です。今回は4話分まとめての製作裏話について綴っていきます。なぜまとめたのか、最後まで読むと理由が分かります。ぜひ最後まで読んでくださいね。
とっておきの話460「いつも通る所を忘れないで」
この話は、Twitterのまさやんさんのツイートを素材元にしました。
https://twitter.com/succhang55/status/1611269110813581312?s=20&t=_u_CoGs6vjiPDL4GUIKL6Q
まさやんさんの描かれた足あとの絵がステキで、言葉も考えさせられる部分があったので小話になると確信しました。矢印と〇は後から僕が付け加えています。
まさやんさんに許可を取った上で作成しています。ご本人と僕の解釈は異なるかもしれません。でもそれもとっておきの話づくりの魅力の1つだと受け取っていただければ幸いです。ビーフシチューのつもりで作った料理がご飯にかけられてハヤシライスとして食べられてしまってもいいと思うんです。(何の話をしているのでしょうか?自分でも分かりませんのでスルーしてください。笑)
人は様々な場所へ足あとを付けていく生き物だと思うんですよね。
まさやんさんの絵のように、本当にそこら中足あとだらけになっているでしょう。
でも、よく観察してみると「いつも通る所」があることにふと気づく。
この場所こそ、自分が最も大切にしている核の部分に触れるのでしょうね。
小話の中には、新しい挑戦はもちろんいいけど、いつでも戻ってこれる場所があるということを忘れないでというメッセージ性を込めました。
どちらも大事なのだと思います。
今いる場所ではない場所へ足を運ぶことも大事。
今いる場所へまた戻ってくることも大事。
どちらも大事にできる人こそ、しっかりと自分なりの足あとを残せる人になれるのではないでしょうか。
そんなことを、この話を創りながら考えさせられました。
まさやんさん、素材提供ありがとうございました。
とっておきの話461「大吉よりも大切にしたい吉」
この話は、TwitterのMihoさんのツイートを素材元にしました。
https://twitter.com/sanpo58/status/1611805527201427461?s=20&t=_u_CoGs6vjiPDL4GUIKL6Q
ちょうどお正月の時期にこのツイートを見てほっこりしました。この発想、面白いですよね。本人から素材として活用する許可を頂きました。
お正月と言えばおみくじを誰しも引くと思います。でも、ただの大吉だけで喜んでいるようではもったいない。そうだ、自分なりにオリジナルの○○吉を創ってしまおう!そんな発想が垣間見えます。これは、子どもたちと一緒にやると尚面白そうだと思いました。
○○吉の○○の中に何を入れるかで、その子の個性が光りそうです。
既にMihoさんはご自身で何パターンもの○○吉を創造されています。
子どもたちの中にも、いくつも創ってみたい!という子も現れることでしょう。
想像するだけで楽しいですよね。
この話の最後の締めくくりとしては、「大吉よりも大切にしたい吉」があるのだということにメッセージ性の重きを置きました。
この話を創りながら考えたことは、世間の決めた枠組みなんて外してしまえばもっと良いものが見えてくるということです。
小吉だろうと中吉だろうと大吉だろうと、それは全て世間が勝手に決めたもの。
自分なりの吉をもち、自分なりに大切にしていけば、どんな年だってステキな1年になれるはずです。
勝手に吉を創っても神様からの罰は当たりません。
むしろ、自分の生きる1年は自分が決める!という気概が感じられて良いではないですか。
Mihoさん、素材提供ありがとうございました。
とっておきの話462「こころのおんど」
この話は、Twitterのネコ先生のツイートを素材元にしました。
https://twitter.com/nekosensei0519/status/1610628399126679552?s=20&t=_u_CoGs6vjiPDL4GUIKL6Q
ネコ先生と言えば温かい絵による漫画風ツイートで有名なお方。今回の素材もさすがとしか言いようがありません。
縁があってネコ先生とは親しくさせていただいているので、素材として活用することにも即答でOKを頂きました。
ネコ先生の絵は、その絵1つだけで十分に強いメッセージ性を発する魅力的な素材です。
それが何コマも描かれている訳ですからものすごい魅力の集合体な訳です。
だからこそ、小話づくりをする上で難しい面もあります。
まず、どの絵を小話において提示するのか、厳選しなければなりません。本当はどの絵も使いたいのです。でもそれだと、5分ほどで話すことができません。小話ではなくなってしまうのです。だからこそ、この絵は絶対に見せて話したいというものだけを選ぶことにしました。これでもまだ多い方ですね。個人的にはもっと厳選したいのが本音です。
次に、僕の語りがむしろ蛇足になっていないかということです。ネコ先生の漫画は、それを読むだけでもう既に心にジーンと来るものがあります。同じように感じることのできる子も大勢いるでしょう。だからこそ、僕の語りがそれを邪魔しないように、漫画を見ただけでは理解できない子にも伝わるよう言葉を紡いでいかなければなりません。ここに苦労しました。
ある意味では僕にとって挑戦的な小話づくりとなったと思います。
ネコ先生のおかげで鍛えられました。ありがとうございました。
とっておきの話463「遠くに行きたければ」
この話は、YouTubeの動画を何気なく観ていたら、カジサックさんのチャンネルの動画内でアフリカの諺の話が出てきたんですね。ちなみに取り上げて紹介したのは梶原さんではなく西野さんの方です。
前から知っていた諺だったのですが、改めて自分なりに調べ直してみると「これは小話にできそうだな」と直感したので創ってみました。
挑戦する、努力する等の言葉を「行く」という言葉に置き換えて考えると意味が分かりやすくなると思い、創る過程において意識しました。
一人で早々と言ってしまう人っていますよね?
僕もそういう悪い癖があるので気を付けなければと思うんですよね。だって一人で行った方が絶対に早くそこへ辿り着きますから。でも、アフリカの諺は教えてくれます。
遠くへ行きたいのなら、一人で行くな!みんなで行け!と。
まさにその通りだなと思います。
ゆっくりでいいから、みんなで少しずつ進む。そうすれば、自分一人では行けなかった遠くへまで行くことができる。
つくづく人間は社会的な生物だなと思わされます。
小話の最後には、「遠くへ行く」を表現したくて「彼方を指差す」という演出を取り入れてみました。何気ない演出ですが聴く人を惹きつける工夫の1つです。
以上4話の小話製作裏話をまとめて綴ってみました。
こんなことをしたのは初めてです。
では、そろそろ答え合わせを…
ある日の休日、私は妻の車に新規購入したドライブレコーダーやカーナビを付けてもらうために、オートバックスへ行きました。
僕が甘かったのですが、取り付け工事の時間は30分ぐらいで終わるだろうと高を括っていました。
実際はなんと…3時間かかりました!!!
そこで思わぬ待ち時間に見舞われたのです。結局私は、店内のソファで3時間も待たされたのです。
でも、これはある意味ではチャンスだと思いました。
自分が今持ち合わせているものは、お茶の入った水筒とスマホ1台、財布のみ。
そんな中、どうやってこの3時間を有意義な時間として過ごそうか。
そこで思い付いたのが、スマホ1台でとっておきの話づくりに勤しんでみようというアイデアでした。
今までのとっておきの話づくりは全て、パソコンと向き合って創ってきました。
しかし、スマホでもできるはずだと考え、やってみたのですね。
すると、案外小話の文章が浮かんでくるではありませんか。
元々素材となるものはスマホから全て入手できるので、全く支障がありませんでした。
待ち時間を生かし、僕は4話分の小話を創ることができました。
それが今回紹介している小話なのです。
という訳で、この子たちは同じタイミングで創作された小話の同期メンバーという訳です。
同期メンバーでまとめて1つのブログ記事にさせていただいた次第です。
それにしても、固定観念や思考バイアスというのは恐ろしいですね。
とっておきの話づくりはパソコンでやるものだという思い込みをしていた自分を反省しました。
店内のソファは意外と快適で、たまにテレビをチラ見しながら、トイレも近くにあり、水筒のお茶を飲んで水分補給もでき、kindleで読書もできて有意義な3時間を過ごすことができました。
人は考え方次第でいくらでも時間の質を高めることができると身をもって学びました。
気になった方はぜひ、今回の小話たちを活用してみてください。
ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。
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