2022年8月5日金曜日

とっておきの話426「皇帝にもらった花のたね」の裏話

 Twitterに、とっておきの話426「皇帝にもらった花のたね」の原稿をアップしました。

とっておきの話426「皇帝にもらった花のたね」の原稿


  今回の小話の素材は、絵本です。

世の中にはまだまだ自分の知らない名作絵本がたくさんあります。

この『皇帝にもらった花のたね』も知らなかった名作絵本の1つでした。

出合った時の衝撃は今も忘れません。

思わずその場にいた妻と「この絵本、いい話や~」と語り合ってしまいました。


それでは原稿を読んでみましょう⇩


(皇帝にもらった花のたね と提示)

 今日は中国の物語をもとにした絵本を紹介します。タイトルは「皇帝にもらった花のたね」です。(次の左下の画像を提示)



 ある日、花好きの中国の皇帝が、次の皇帝「世継ぎ」を選ぶ方法を考えました。それは、国中の子どもたちに種を配り、きれいな花を咲かせた人を次の皇帝として迎えるという方法でした。(左の画像を提示)



花を育てることが得意な主人公のピンも、他の子どもたちと同じように皇帝からたねをもらい、大事に育て始めました。

 

しかし、ピンがもらった花のたねだけちっとも芽が出ず、育ちませんでした。周りの子どもたちはみんな花を咲かせているのに、自分だけ咲かせられなかったピンは落ち込みますが、お父さんに「正直に皇帝の前でその植木鉢を見せるべきだ」と言われ、植木鉢をもっていきます。なぜか皇帝は、花を咲かせた子どもたちの前では眉をひそめるのです。(下の画像を左から順に提示)





     

(右の画像を提示)



 ピンの植木鉢を見た皇帝は言います。「皇帝にふさわしいこを、やっとみつけたぞ!」と。実は皇帝の与えた種はどれも、火を通し、芽が出ないようにしてあったのです。「このこは花がそだたなかった植木鉢を正直にわしのところにもってきた。その正直さと勇気こそ、皇帝にふさわしい」 

この物語を聞いて、みなさんはピンのような正直さを最後まで貫く人になれますか?その勇気をもてる人になってくださいね。


いかがでしたか?


正直さについて考えさせたい時、物語として上手く流れていきますよね。

このまま絵本の読み聞かせをしても良いでしょう。

その前に、この小話を聞かせてみてください。


絵本の中には、文章が多い読み応えのある絵本もあります。

そういう絵本こそ、まずは小話で導入してから読み聞かせに入ることをおすすめします。


そして、この『皇帝にもらった花のたね』が気になった方はぜひ買って読んでみてください。

原典にあたることで、僕とは違う小話のアイデアが閃くかもしれません。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました。

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