2022年4月4日月曜日

とっておきの話383「100点ではなく100%」の裏話

Twitterに、とっておきの話383「100点ではなく100%」の原稿をアップしました。

とっておきの話383「100点ではなく100%」の原稿



「テレビ番組から素材を得ています」と言うと、NHKやドキュメンタリー番組をイメージされる方が多いのですが、実は何気なく観ていたバラエティー番組やワイドショーからも思わぬ素材を得られることがあります。


今回の素材は、「アッコにおまかせ」というテレビ番組から得ています。

当時人気のアーティスト「YOASOBI」さんにインタビューした様子がテレビ画面に映し出されていました。

自分から観たいと思ってその時観ていた訳ではないのにも関わらず、素材となる瞬間というのは見逃さずキャッチできるものです。

これは、普段から探す力を鍛えているからこそ、得ることができた素材なのだと思います。


いったいどんな素材が得られたのでしょう?

それでは原稿を読んでみましょう⇩



【 みなさんは,本番前に緊張したことがありますか?(少し間をおく)

 緊張するという人は,こんなふうに考えていませんか?

(100点を出さなきゃ! と提示)


 (ファーストテイクYOASOBI幾田りらさんの写真を提示)

 


 YouTubeに,ファーストテイク(THE FIRST TAKE MUSIC)というチャンネルがあり,ここでは歌手のみなさんが一発どりに挑戦しています。

 間違えても一発どりなのでやり直しができないという緊張感の中,YOASOBIの幾田りらさんはこう考えたそうです。(次の言葉を提示)


100点の出来ではなく,100%のエネルギーが出せるように


 100点の出来と100%のエネルギー,違いを説明できる人はいますか?(何人か指名)

 100点の出来にしなきゃって思うと,緊張してしまうものです。

 でも,100点の出来になるかどうかは,やってみないと分かりません。

 100%のエネルギーを出し切るんだ。と思ってやってみると,たとえ出来が悪くてもエネルギーを出し切っているので後悔はしないはずです。

 他人からの100点よりも,自分の納得のいく100%のエネルギーをみなさんもぜひ,出し切ってみてください。

どんな結果になっても,後悔なく本番を終えられるはずです。



いかがでしょうか?


私たちはエネルギーを出す時、100点を意識してしまいがちです。

自分は今、何点だったのかという自問自答は、他人の評価が基準となります。

それでは苦しいですよね。

さらに苦しいのは、100点かどうかはやってみないと分からないという点にあります。

つまり、点数化してしまうと曖昧な部分が多く、不確定要素によって不安材料となるのです。


一方、100%を意識すると、見方が変わってきます。

まず、100%かどうかは自分の評価が基準となります。

自分が今、何パーセントの力を出しているのかは、他人が決めることではありません。

自分で決められるのです。

さらに、100%の力は未来志向です。

やってみる前から100%の力を出そうと自分を鼓舞することができます。

自分が基準で未来志向の100%を意識することで、後悔なく自分らしくエネルギーを出し切れそうですよね。


学校現場でも、子どもたちに力を出し切ってほしい場面はたくさんあります。

だからこそ、今回のような小話をきっかけに、前向きな気持ちを育てたいですね。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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