2022年2月8日火曜日

とっておきの話364「雪がとけたら何になる?」の裏話

Twitterに、とっておきの話364「雪がとけたら何になる?」の原稿をアップしました。

とっておきの話364「雪がとけたら何になる?」の原稿



私の地元の教育委員会からは、現場に向けて『教育長だより』というものを発行しています。

教育長さんが様々な視点から語っているお便りで、小話を紹介しているコーナーもあります。

出会ったことのない人ですが、私はこの教育長さんの「観」が好きです。

自分には無い視点の小話もお持ちです。

まさにとっておきの話をいくつか持たれているイメージです。


今回のとっておきの話は、そんな『教育長だより』から抜粋した素材を自分なりにアレンジし、とっておきの話としました。


それでは原稿を読んでみましょう⇩



【最近寒くなってきましたね。冬ですよね。いきなりですが,問題です。

(「冬がくると〇〇がふる」と板書)

 ひらがな2文字,漢字だと1文字。〇には何が入るでしょう?

(少し間をおいてから)

 正解は,雪(ゆき)です。




 では,第2問。

(「雪がとけたら〇〇になる」と板書)

 これも,ひらがな2文字,漢字だと1文字です。〇には何が入るでしょう?(少し間をおく)

 水だと思った人が多いではないでしょうか。でも,正解はもう1つあります。

 もう1つの正解は・・・春(はる)です。



(「雪がとけたら春になる」と提示)

 どういう意味だか,説明できる人はいますか?

(何人かに説明させてから,ほめる)



 授業の中で,今のように最初聞いただけだと「ん?正解かな?」と迷うような意見が出てくると思います。

そんな時,今のようにその人は何でそんな意見が正解だと思ったのだろう?と考え,説明できる人が増えてくれば,いろんな意見を楽しめるようになります。

そんなふうに,これからもみんなで教室の雰囲気を温かくして,春になるのを楽しみにして過ごしましょう。



いかがでしたか?


今回のとっておきの話は、固定観念を覆すような話ですよね。

「雪がとけたら水になる」のが普通だと思い込んでいると、「雪がとけたら春になる」という言葉にびっくりしますよね。

この驚きをより演出するために、導入部分で「冬がくると雪がふる」という言葉をワンクッションで置くことにしました。


そりゃそうだよね➡え、そうなるの?


という流れをあえて演出しています。




この時、やってほしくないのは「そんな意見認めない」といった否定の意見です。

みんなちがってみんないいの精神は大切にしたいですよね。


そのためには、「みんなちがう」という部分を様々な場面や視点から紹介することで考えるきっかけを作ることが大切です。

今回のとっておきの話も、「みんなちがう」を紹介し、「みんないい」と価値づける小話です。

こうした小話はいくらあってもいいですよね。


みなさんは、固定観念を覆すような言葉に出合ったことはありますか?


大人が驚いた言葉は、きっと子どもたちも驚くはず。

ぜひ小話にしてみてください。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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