Twitterに、とっておきの話360「洗ってくれる人」の原稿をアップしました。
普段何気なく使っている物には、自分ではない人の想いが込められているものです。
今回のとっておきの話は、マイボトルからそんなテーマを考えさせられる小話です。
素材としたのは、ある日の新聞広告。
フレーズとイラストに目を惹きました。
【(マイボトル と提示)
この言葉の意味はわかりますか?自分の水筒ってことですね。
みなさんも、マイボトル、いつも持って来ていますよね?
最近、新聞を読んでいたら、こんな広告ポスターに出合いました。
(以下の広告ポスター①を提示)
これは、マイボトルを作っている象印という会社の広告ポスターです。
かくれている言葉が何かわかるかな?
(間をおいてから、②を提示)正解は、「洗ってくれて、ありがとう。」でした。
みなさんのマイボトル、水筒はいつも誰が洗っていますか?
自分で洗っている人?おうちの人?(少し間をおいてから)
どうして「ありがとう」なのでしょう?
広告ポスターに書いてあった文章を紹介してみますね。(以下の文を紹介する)
今日もたくさんの人が使っているマイボトル。使ったら、洗う。それは当たり前のこと。
でも仕事や家事で、毎日は忙しい。マイボトルを洗うのは、お皿やコップより少し手間もかかる。
それでもおいしいお茶が飲めるのは、あなたや、あなたの家族、そして大切な人が、そのマイボトルを洗ってくれたから。マイボトルを洗うとき、その人はきっと自分や、誰かのことを想っている。
「今日も残さず飲んでくれたんだ。」「喉が渇いたとき、ちゃんと飲めたかな?」「次はどんなお茶をいれよう。」
だいじに洗うことは、だいじに想うこと。
今日も洗ってくれて、ありがとう。象印はマイボトルを洗ってくれる、すべての人を応援します。
(太字部分を再提示)あなたたちの持っているマイボトルも、きっとだれかが、だいじに洗い、だいじに想ってくれているはずです。
「ありがとう」の気持ちを忘れず、気持ち良く使いたいね。】
いかがでしたか?
マイボトル1つ取って考えても、そこには洗ってくれる人の想いが込められていることが分かります。
特に学校に通う子どもたちは、洗ってくれる人のいるマイボトルを持っている子が多いでしょう。
自分で洗っている子がいるからこの話をしないという選択もできますが、大事なのはマイボトルの話だけに止めるのではなく、他の物にも転用できる考え方を伝えたいですね。
「だいじに洗うことは、だいじに想うこと。」というキーフレーズもステキですよね。
人の想いは行動に表れ、その結果が物に表れているんですよね。
このように、【感謝】をテーマにした話は様々な切り口ができます。
今回の「物」を切り口にした話は、これまでもいくつか作ってきました。
1つのテーマに1つの小話と視野を狭めず、様々な切り口で語れる教師でありたいですね。
この記事を書きながら考えたのですが、今まで洗ってもらっていたマイボトルを自分で洗うようになると、より洗ってくれた人の想いが実感できますよね。
失ってみて初めて気付くことって多いと思います。
なので、今回のとっておきの話を切り口に、
「今まで自分で洗ったことのない子も、今日は自分の水筒を自分で洗ってみましょう。」
と呼びかけると行動につながりやすいのではないでしょうか。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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