2022年2月3日木曜日

とっておきの話359「困っている人には」の裏話

Twitterに、とっておきの話359「困っている人には」の原稿をアップしました。

とっておきの話359「困っている人には」の原稿



僕は通勤中、YouTubeの本要約チャンネルを流し聞きしながら運転することがあるのですが、その中で聞こえてきた話をもとに素材にしました。


もちろんその後、原典となる本も読みました。

タイトルは【「育ちがいい人」だけが知っていること】

この名前から想像できないような素材を得ることができました。


本のタイトルだけでは想像もつかないような素材の出合いというのはありますね。


それでは原稿を読んでみましょう⇩


(困っている人の絵を見せる)

 






   

 みなさんなら、このように困っている人がいたら、何て声をかけますか?

(「どうしたの?」「だいじょうぶ?」などが出てくるだろう)

 先生は今まで、よく「だいじょうぶ?」と声をかけていました。



 でも、最近読んだ本に、こんなことが書いてありました。


こまっている人には「だいじょうぶ?」ではなく、「       」


 だいじょうぶ?と言ってはいけないそうです。では、なんて言えばよいのでしょう?

 □の中に入る言葉、わかりますか?

(少し間をおいてから)正解は、


こまっている人には「だいじょうぶ?」ではなく、「だいじょうぶですよ。」


だそうです。こまっている人に「だいじょうぶ?」ときくと、よけいにあせらせてしまいます。

そんなとき、「だいじょうぶですよ」と言ってもらえたら、どれだけ安心する言葉になることでしょう。

(もう一度絵を見せながら、比べて実演してみせる)



 ちなみにこの本の名前は、「育ちがいい人だけが知っていること」でした。

 みなさんも困った人を見かけたら、「だいじょうぶ?」ではなく、「だいじょうぶですよ」「だいじょうぶだよ」「だいじょうぶよ」と声をかけ、その人をさっと助けられる育ちのいい人をめざしてみてくださいね。



いかがでしたか?


僕はこの素材に出合うまで、困っている人に思わず「だいじょうぶ?」と聞いてしまっている人でした。

大丈夫ではないから困っているのに、「大丈夫?」と聞く矛盾にハッと気付かされました。


疑問形ではなく、「だいじょうぶですよ」と安心させてあげる声掛けをしたいですね。


今回のとっておきの話、昨年度は特別支援学級の子どもたちに話してみました。

イラストを多めに使い、分かりやすく具体例を加えながら見せたところ、


だいじょうぶですよ

だいじょうぶだよ


が流行語のようになり、困っている人を見つける度にその人のところへ寄り添い、この言葉を掛けている姿が見られました。


自分にとって新鮮な言葉であり、意味を理解した言葉というのは使いたくなるのです。

その言葉おもしろい!そんな意味があるのかぁ。

という気持ちにさせることで、実際に使うようになるのです。

どうやってそんな気持ちにさせるのかは、作り手や話し手の腕次第という訳です。



ちなみに、原稿に沿ってとっておきの話を披露する際、

「だいじょうぶですよ」

の言葉の伝え方は丁寧に間を置いたり抑揚をつけたりして印象付けたいですね。

これは話す力です。


ここぞという部分こそ力を入れて話してみましょう。

一番伝えたい部分はどこなのかを意識しながら話したいですね。




気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。



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