Twitterに、とっておきの話358「どこで見たものでしょう」の原稿をアップしました。
私たち大人は、子どもたちへ
ああしなさい こうしなさい
と言いがちです。
大人が子どもに教えることも多く、考えさせることも多いからです。
しかしその一方で、
大人でもできない人がいる やらない人がいる
というのも世の中の事実です。
ここにスポットを当てて、子どもたちと一緒に考える小話を作ろうと思い、今回のとっておきの話を作りました。
きっかけは地元の皮膚科の待合室に掲示してあった貼り紙でした。
「これを素材にしよう!」と直感的に思いました。
それでは原稿を読んでみましょう⇩
【 クイズです。これから出てくる言葉は、どこで見たものでしょう。
(A 名前をよばれたら、「ハイ」と返事をしましょう。 と提示)
(学校の教室 などの意見が出るだろう)
では、これはどこかな?
(B お名前をよばれましたら、「ハイ」とお返事をお願いします。 と提示)
Aと似ているけど、場所は全然違います。
(あえて答えは出さずに、次へいく)
正解を言う前に、もう一つ違う言葉で比べてみるね。
(A 教室では、静かにしましょう。 と提示)
Aはどちらも学校で見たものです。
(B 院内では、お静かに!お願いします。 と提示)
Bは、さっきのBと同じ場所です。もうわかったかな? 正解は、病院の待合室でした。
こんな感じで言葉が貼ってありました。(写真を提示)
どうして、小学生が見る言葉と同じような言葉が、病院の待合室にも貼られていると思う?
(病院にも小学生が来るから などの意見が出るだろう)
先生は、実際に受付の人に質問してみました。そしたらね、
大人でも、「ハイ」と返事をしなかったり、静かに待てなかったりする人がいるからです。
と教えてもらいました。そんな恥ずかしい理由だったの?と先生はびっくりしました。
恥ずかしいことに、大人でも小学生が守ろうとしていることが守れない人がいるのです。
みなさんには、将来こんな大人になってほしくないなぁと思います。
~しましょう。という言葉が貼ってあったら、できない人がいる証拠かもしれませんね。】
いかがでしたか?
内容としては少し刺激的なものですし取り扱い注意な部分もあるでしょう。
特に、「将来こんな大人になってほしくない」という話し手側の感想はあえて伝えるべきではないような気もします。
だからこそ、実態に合わせてアレンジしていただければと思います。
この貼り紙を通して僕は、そんな大人もいるのかぁと残念に思ったのですが、意外と自分だって子どもに言っておいてできていないことがあるなぁと反省しました。
自問自答してみると自分のそういう部分が浮き彫りになります。
聞き手の子どもたちも、大人の世界を見ることで
自分はどんな大人になりたいのだろう?
という見通しをもったり、
自分は普段、どんなことを大切にしているのだろう?
という振り返りができたりすると思います。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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