Twitterに、とっておきの話286「雨降り小僧が待っている?」の原稿をアップしました。
自分はそんなことをすっかり忘れて過ごしていたけど、
誰かはずっとあなたのことを待っていた。
もしかしたら、そんな人がいるかもしれません。
人の気持ちというのは見えないからこそ、時として気付かれないまま過ぎてしまうものです。
だからこそ、「もしかしたら雨降り小僧が待っている?」という意識で次の原稿を読んでみてください↓
【(モウ太と雨降り小僧 と板書)
今日のお話にはこんなタイトルがついています。どんな話だと思いますか?(数名指名)
モウ太とは、このお話の主人公の男の子の名前で、山奥の学校に住んでいます。
ある日、モウ太は橋の下で古い傘をかぶった妖怪「雨降り小僧」と出逢います。
モウ太が履いているブーツを欲しがる「雨降り小僧」に、モウ太は「3つの願いを叶えてくれたらあげる」という小さな約束をします。
その後、2つ目の願いまで叶えてくれた「雨降り小僧」に、モウ太は「学校の火事を消してくれ」と3つ目の願いを伝えます。
モウ太の「3つの願いを叶えてくれたらブーツをあげる」という小さな約束を信じて必死になって火事を消す「雨降り小僧」。
でも、火事になった学校はその後つぶれてしまい、突然都会の街へ引っ越すことになったモウ太は、「雨降り小僧」と交わした約束を忘れてしまいます。
それから40年後。父親になったモウ太。
ある日、娘にせがまれてブーツを買おうとした瞬間、モウ太は「雨降り小僧」との約束を思い出します。
「まさか!まだ待っているんじゃないか?」と思ったモウ太が新しいブーツを持って約束した橋の下へ駆けつけると…(しばらく間をおく)
雨降り小僧は、40年前と同じ姿で、橋の下に立っていました。
「火事を消したらブーツをあげる」と言ったモウ太の「小さな約束」を信じて。
ずっとずっと、待ち続けていたのです。
(小さな約束 と板書)
自分では何気なく言った言葉、何気なくした小さな約束も、大事にしなければモウ太のように相手を40年も待たせることになるのかも。
もしかして、みなさんも、どこかに雨降り小僧のような人を待たせてはいませんか?】
40年もの長い間、待ち続けた雨降り小僧の純粋さや素朴さがなんとも愛おしい話ですよね。
とっておきの話として話す時には、導入部分でタイトルだけ知らせ、
「どんな話だと思う?」
とまず聞き手に話の中身を想像させてから話し出します。
こうすることで、素材となる物語への興味を惹きつけることができます。
気になった方はぜひ実践してみてください。
ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。
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