Twitterに、とっておきの話296「究極のコーヒーを作った男の末路」の原稿をアップしました。
とっておきの話296「究極のコーヒーを作った男の末路」の原稿
読者のみなさんは、タイトルの「究極のコーヒーを作った男の末路」から、
どんな末路を想像しましたか?
究極のコーヒーを作るということは、なんだか偉業を成し遂げているように感じますよね。
しかし、男の人は大切なことを見落としていたのです。
原稿を読んでみましょう⇩
【(コーヒーの写真を提示)
みなさんは子どもなので、まだコーヒーのおいしさはわからないかもしれませんが、こんなコーヒーがあったら飲んでみたいですか?
(究極のコーヒー と板書)
実はこれ、あるお話の題名です。
どんな話か、知りたいですか?(少し間をおく)
こんなお話です。
あるところに、長年、究極のコーヒーを求める男がいました。
彼は研究に研究を重ねて、ついにコーヒーを最高においしく入れる方法に辿り着きます。
次に彼が追い求めたのは、究極のコーヒー豆。
男は究極のコーヒー豆を求めて世界中を旅しますが、満足できるコーヒー豆はどこにもありません。
絶望し、なげき悲しんでいると、目の前に神様が現れてこう言いました。
「おまえほど深くコーヒーを研究した人間はいない。
私は、お前の作る究極のコーヒーを飲んでみたい。
実は、お前が探している究極のコーヒー豆は天国にあるのだ。
おまえさえよければ、天国に来て、私に究極のコーヒーを作ってくれないか」
この言葉を聞いた男は大喜び。
「もちろんです!」と答え、あっさりと天国へ旅立ってしまいました。
さて、命を捨ててまで天国に来た男。天使から渡されたコーヒー豆はたしかに長年探し求めていた究極のコーヒー豆でした。
「これで神様に究極のコーヒーをつくることができる!」
男は、それまでの人生をかけて学んだすべての知恵と技術を使い、一杯のコーヒーを作り出しました。
「究極のコーヒーができました!」
さて、究極のコーヒーをひと口飲んだ神様。
男に何と言ったと思いますか?(しばらく間をおく)
こんなふうに言いました。
「砂糖とミルクはどこ?」
コーヒーに砂糖とミルクを入れる人がいますよね。
男はコーヒーのことばかり考え過ぎて、砂糖とミルクのことを忘れていたのです。
一つのことを極めるのは素敵なことですが、いつの間にか「思わぬ思い込み」にはまっていることがあるかもしれません。
相手のことを思いやる、砂糖とミルクも出せる人になってくださいね。】
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