2021年11月18日木曜日

とっておきの話296「究極のコーヒーを作った男の末路」の裏話

Twitterに、とっておきの話296「究極のコーヒーを作った男の末路」の原稿をアップしました。

とっておきの話296「究極のコーヒーを作った男の末路」の原稿



読者のみなさんは、タイトルの「究極のコーヒーを作った男の末路」から、

どんな末路を想像しましたか?


究極のコーヒーを作るということは、なんだか偉業を成し遂げているように感じますよね。

しかし、男の人は大切なことを見落としていたのです。

原稿を読んでみましょう⇩



【(コーヒーの写真を提示)

 



 みなさんは子どもなので、まだコーヒーのおいしさはわからないかもしれませんが、こんなコーヒーがあったら飲んでみたいですか?

(究極のコーヒー と板書)

 実はこれ、あるお話の題名です。

どんな話か、知りたいですか?(少し間をおく)


 こんなお話です。


あるところに、長年、究極のコーヒーを求める男がいました。

彼は研究に研究を重ねて、ついにコーヒーを最高においしく入れる方法に辿り着きます。

次に彼が追い求めたのは、究極のコーヒー豆。

男は究極のコーヒー豆を求めて世界中を旅しますが、満足できるコーヒー豆はどこにもありません。

絶望し、なげき悲しんでいると、目の前に神様が現れてこう言いました。


「おまえほど深くコーヒーを研究した人間はいない。

私は、お前の作る究極のコーヒーを飲んでみたい。

実は、お前が探している究極のコーヒー豆は天国にあるのだ。

おまえさえよければ、天国に来て、私に究極のコーヒーを作ってくれないか」


この言葉を聞いた男は大喜び。

「もちろんです!」と答え、あっさりと天国へ旅立ってしまいました。

さて、命を捨ててまで天国に来た男。天使から渡されたコーヒー豆はたしかに長年探し求めていた究極のコーヒー豆でした。

「これで神様に究極のコーヒーをつくることができる!」

男は、それまでの人生をかけて学んだすべての知恵と技術を使い、一杯のコーヒーを作り出しました。

「究極のコーヒーができました!」


 さて、究極のコーヒーをひと口飲んだ神様。

男に何と言ったと思いますか?(しばらく間をおく)

こんなふうに言いました。


「砂糖とミルクはどこ?」


 コーヒーに砂糖とミルクを入れる人がいますよね。

男はコーヒーのことばかり考え過ぎて、砂糖とミルクのことを忘れていたのです。

一つのことを極めるのは素敵なことですが、いつの間にか「思わぬ思い込み」にはまっていることがあるかもしれません。

相手のことを思いやる、砂糖とミルクも出せる人になってくださいね。】




1つのことに夢中になりすぎて周りへの気遣いを忘れる。

灯台下暗しとも言えるでしょうか。

今回のとっておきの話のように、何か1つのことを極めるのはステキなことですが、そればかりに集中していると盲目になってしまうという戒めを感じますよね。



普通に考えたら、お客さんにコーヒーを振る舞う時、

「砂糖やミルクはどうしますか?」

と質問するものですよね。

しかし、コーヒーにばかり集中しすぎて砂糖とミルクを忘れてしまったのです。


このような思わぬ思い込みにはまっている状態は怖いですよね。

本人は無自覚ではまっていることが多いです。

気を付けていきたいですね。



気になった方はぜひ実践してみてください。

ここまで読んでいただいた方々,ありがとうございました。

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